インプレッシング・ザ・ツァーとは? わかりやすく解説

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インプレッシング・ザ・ツァー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/12 02:40 UTC 版)

インプレッシング・ザ・ツァー』(Impressing the Czar)は、1988年に初演されたバレエ作品である。全5部構成で、振付はウィリアム・フォーサイス、音楽はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(『弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調』より)、エヴァ・クロスマン=ヘヒト、レスリー・スタック、トム・ウィレムス[1][3][4]。第2部にあたる『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』(In the Middle, Somewhat Elevated)は、フォーサイスの代表作として評価され、サンフランシスコ・バレエ団やロイヤル・バレエ団などがレパートリーに取り入れるなど、単独で上演される機会が多い[4][5]。1992年には『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』の上演によりロイヤル・バレエ団が、2009年には『インプレッシング・ザ・ツァー』全幕の上演によりロイヤル・バレエ・オブ・フランダースが、それぞれ「ローレンス・オリヴィエ賞」を授与されている[6][7]


注釈

  1. ^ 英語版ウィキペディア 5 May 2011 at 20:24では、ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世のことと記述しているが、ここでは『バレエ101物語』及び『バレエ・ダンスの饗宴』の記述に依った。
  2. ^ 照明はフォーサイス自身とミカエル・シモンによる。
  3. ^ arabesque penchee。「パンシェ」(penchee)はフランス語で「傾けた」という意味であり、上半身を前に傾けた状態でのアラベスクを指す。

出典

  1. ^ a b c 『バレエ音楽百科』160頁。
  2. ^ a b c d e f g h i 『バレエ・ダンスの饗宴』108頁。
  3. ^ 『オックスフォード バレエダンス事典』57頁。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『バレエ101物語』20頁。
  5. ^ 『バレエの鑑賞入門』90頁。
  6. ^ The Laurence Olivier Awards:full list of winners 1976-2008 2012年1月7日閲覧。(英語)
  7. ^ a b Black Watch claims top prizes at Olivier Awards Published Sunday 8 March 2009 at 23:14 by Alistair Smith 2012年1月7日閲覧。(英語)
  8. ^ a b c d e f 『これだけは見ておきたいバレエ』51頁。
  9. ^ a b ロイヤル・バレエ・オブ・フランダース『インプレッシング・ザ・ツアー』 Chacott webマガジン DANCE CUBE ワールドレポート 世界のダンス最前線 From New York [2008.09.10] 2012年1月7日閲覧。
  10. ^ a b オペラ座にアシュトン版『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』、フォーサイス、シェルカウイ作品他も登場 Chacott webマガジン DANCE CUBE ワールドレポート 世界のダンス最前線 From Paris [2009.06.10] 2012年1月7日閲覧。
  11. ^ a b 『ダンス・ハンドブック』91頁。
  12. ^ ダンス・ライブラリー用語講座 アラベスク・パンシェ Chacott webマガジン DANCE CUBE 2012年1月7日閲覧。
  13. ^ 『オックスフォード バレエダンス事典』132頁。
  14. ^ 『オックスフォード バレエダンス事典』55頁。
  15. ^ 『コリオグラファーは語る』118頁。


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