インスリン(インシュリン)は膵臓から分泌されるホルモンの一種です。膵臓にはランゲルハンス島と呼ばれる細胞の集まりがあり、その中のベータ細胞から分泌されます。
食後に血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が上昇すると、それに反応して膵臓からインスリンが分泌されます。細胞の表面にはインスリン受容体があり、インスリンがこの受容体に結合することで、細胞は血液中のブドウ糖をとりこみ、エネルギー源として利用します。余ったブドウ糖はグリコーゲンや中性脂肪に合成され、たくわえられますが、その合成を促進するのもインスリンの働きです。
このように、血糖値を下げる働きをするホルモンはインスリンだけです。糖尿病の予防には、食後の急激な血糖値の上昇を抑え、インスリンの分泌を節約することが大切です。
最近、わが国の糖尿病人口が急増している理由として、日本人は欧米人に比べてインスリン分泌予備能が低く、早期に分泌能が低下してくることが指摘されていますが、過栄養と運動不足による肥満やメタボリックシンドロームの増加により、インスリンの感受性が低下し、インスリン抵抗性から血糖調節のためのインスリン必要量が増加していることを忘れてはなりません。
三省堂 大辞林 |
インシュリン 0 [insulin]
生物学用語辞典 |
インスリン
| 酵素タンパク質モチーフなど: | イニシエータータンパク質 イノシトールリン脂質ホスファターゼ イノシトール三リン酸受容体 インスリン インスリン分泌活性化タンパク質 インスリン受容体 インスリン受容体ファミリー |
健康用語辞典 |
インスリン
別名:インシュリン
【英】:insulin
ウィキペディア |
インスリン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/09/30 06:11 UTC 版)
(インシュリン から転送)
インスリン(インシュリン、insulin)は、膵臓に存在するランゲルハンス島(膵島)のβ細胞から分泌されるペプチドホルモンの一種。名前はラテン語の insula (島)に由来する。21アミノ酸残基のA鎖と、30アミノ酸残基のB鎖が2つのジスルフィド結合を介してつながったもの。C-ペプチドは、インスリン生成の際、プロインスリンから切り放された部分を指す。
生理作用としては、主として炭水化物の代謝を調整する。骨格筋におけるぶどう糖、アミノ酸、カリウムの取り込み促進とタンパク質合成の促進、肝臓における糖新生の抑制、グリコーゲンの合成促進・分解抑制、脂肪組織における糖の取り込みと利用促進、脂肪の合成促進・分解抑制など。全体として異化を抑制して各種貯蔵物質の新生を促進する傾向にある。腎尿細管におけるNa再吸収促進作用もある。
インスリンは血糖値の恒常性維持に重要なホルモンである。血糖値を低下させるため、糖尿病の治療にも用いられている。逆にインスリンの分泌は血糖値の上昇に依存する。
従前は「インシュリン」という表記が医学や生物学などの専門分野でも正式なものとして採用されていたが、2006年現在はこれらの専門分野においては「インスリン」という表記が用いられている。一般にはインスリンとインシュリンの両方の表記がともに頻用されている。
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- ^ Medical Tribune 2011年1月27日号 別刷
- 1 インスリンとは
- 2 インスリンの概要
- 3 製剤の種類
- 4 インスリン療法
- 5 参考文献
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