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イラン革命

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/04/24 17:50 UTC 版)

イラン革命
種類 民主主義革命
イスラム原理主義革命
目的 白色革命への反発, 反欧米化
対象 パフラヴィー朝
結果 政教一致のシーア派国家「イラン・イスラム共和国」の誕生
発生現場 イランの旗 イラン
期間 1977年 - 1979年
備考 写真はイランに帰国したルーホッラー・ホメイニー

イラン革命(イランかくめい、: انقلاب ۱۳۵۷ ایران‎)は、イランパフラヴィー朝において1979年2月に起こった革命である。亡命中であったルーホッラー・ホメイニーを精神的指導者とするイスラム教十二イマーム派シーア派)の法学者たちを支柱とする国民の革命勢力が、モハンマド・レザー・シャーの専制に反対して、政権を奪取した事件を中心とする政治的・社会的変動をさす。民主主義革命であると同時に、イスラム化を求める反動的回帰でもあった。イスラム革命: Islamic Revolution)とも呼ばれる。

目次

革命の経過

パフラヴィー朝下のイランは石油国有化を主張してアメリカの干渉政策と皇帝によって無念のうちに失脚させられた1953年モハンマド・モサッデク首相失脚後、ソビエト連邦の南側に位置するという地政学的理由もあり、西側諸国の国際戦略のもとでアメリカ合衆国の援助を受けるようになり、脱イスラーム化と世俗主義による近代化政策を取り続けてきた。皇帝シャーモハンマド・レザー1963年農地改革、森林国有化、国営企業の民営化、婦人参政権識字率の向上などを盛り込んだ「白色革命」を宣言し、上からの近代改革を推し進めたが、宗教勢力や保守勢力の反発を招き、イラン国民のなかには政府をアメリカの傀儡政権であると認識するものもいた。パフラヴィー皇帝は自分の意向に反対する人々を秘密警察によって弾圧し、近代化革命の名の下、イスラム教勢力を弾圧し排除した。

1978年1月、パフラヴィーによって国外追放を受けたのちフランスパリ亡命していた反体制派の指導者で、十二イマーム派の有力な法学者の一人であったルーホッラー・ホメイニーを中傷する記事を巡り、イラン国内の十二イマーム派の聖地ゴムで暴動が発生。その暴動の犠牲者を弔う集会が、死者を40日ごとに弔うイスラム教の習慣と相まって、雪だるま式に拡大し、国内各地で反政府デモと暴動が多発する事態となった。

皇帝側は宗教勢力と事態の収拾を図ったが、9月8日に軍がデモ隊に発砲して多数の死者を出した事件をきっかけにデモは激しさを増し、ついに公然と反皇帝・イスラム国家の樹立が叫ばれるようになった。11月、行き詰まった皇帝は、国軍参謀長のアズハーリーを首相に起用し、軍人内閣を樹立させて事態の沈静化を図ったが、宗教勢力や反体制勢力の一層の反発を招くなど事態の悪化を止めることができず、反皇帝政党である国民戦線のバフティヤールを首相に立てて、翌1979年1月16日、国外に退去した。

バフティヤールはホメイニーと接触するなど、各方面の妥協による事態の沈静化を図ったが、ホメイニーはじめ国民戦線内外の反体制側勢力の反発を受けた。2月1日、ホメイニーの帰国により革命熱がさらに高まり、2月11日、バフティヤールは辞任、反体制勢力が政権を掌握するに至った。

4月1日、イランは国民投票に基づいてイスラム共和国の樹立を宣言し、ホメイニーが提唱した「法学者の統治」に基づく国家体制の構築を掲げた。

革命の特徴

第一に、この革命がまったく民衆自身によって成就されたことである。1970年代の冷戦下の革命当時、実質的には第三世界を含めた世界の国々はアメリカソ連の両大国の間にあってどちらかの国に異を唱える場合、反米・親ソあるいは反ソ・親米かを選び、もう一方に援助を請わざるをえない状況にあった。しかしこの革命の場合は反米を掲げながらも、決してソ連に依存しなかった。この姿勢を堅持し、第三世界の自立性の強化を歴史的に実証し、当時第三の勢力として実力をつけつつあった第三世界の傾向を強烈に示したのがこの革命だった。

第二に、伝統的な宗教であるイスラムを原動力にしていることである。革命の成功後、日本ではそれが政治的な変革にすぎず、宗教的、文化的なものではないという議論が支配的だったが、次第に新たな運動のタイプであると認識されるようになった。[1]




  1. ^ 黒田壽郎 『イスラームの心』 中央公論新社1980年ISBN 978-4121005724
  2. ^ 黒田壽郎 『イスラームの心』 中央公論新社1980年ISBN 978-4121005724
  3. ^ Iran紙2009年8月9日付
  4. ^ Newsweek誌2009年10月7日号







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