イミテーション乳製品

酪農用語解説

イミテーション乳製品

毎日、何気なく使ったり、食べたりしている“乳製品”の中に、植物性脂肪等を使用して、さも“本物”のように見せているものや、本物のような味にしているものが数多くあります。 これを「イミテーション乳製品」と称しています。 イミテーション乳製品の一般的な原材料は、 1.乳脂肪の代わりの植物性脂肪として大豆油、菜種油、コーン油、ヤシ油等。 2.タンパク源として脱脂乳、ホエー、カゼイン、大豆タンパク等があります。 イミテーション乳製品の主な種類とその原材料は

乳脂肪と非乳脂肪の混合製品、バターとマーガリンの混合製品（デーリィ・スプレッド）

コーヒー用、ホイップ用、料理用。（乳脂肪を植物性脂肪で置き換えたもの。 さらに無脂固形分をカゼイン、大豆タンパク、糖類で置き換えたものもあります。）

フィルド・ミルクと呼ばれ、乳脂肪でない脂肪（ミルクカゼインと植物油）を使ったミルク。

乳脂肪の一部または全部を植物性脂肪で置き換えたもの。

牛乳の乳脂肪を植物性脂肪で置き換えたものと、植物性脂肪との乳化混合物をチーズと同じように製造したものがあります。 アメリカではチーズ市場の15％を占め、ピザ用チーズでは50％にも達しています。いずれの製品も業務用で、 実際には本物のチーズと混ぜて利用されています。 ＜ミルククラブ情報誌　'94 SPRING vol.11　より＞