イギリス下院(いぎりすかいん)
イギリスは議員内閣制の国だ。日本と同じく二院制を採っている。イギリスではこの二つの院は、上院、下院と呼ばれる。
このうち、上院は貴族から構成される院だ。選挙はない。対して、下院は、選挙で選ばれた議員で構成される。
イギリス下院の選挙
選挙権は18歳からで、被選挙権は21歳からだ。総定数は659人で、任期は5年だ。日本の衆議院と同じように、解散がある。イギリスは、選挙制度として、「小選挙区制」を採用している。つまり、ひとつの選挙区から一人が選ばれる。
投票は、記号投票方法がとられている。記号投票方法とは、投票したい候補者にチェックを入れるタイプの選挙方式のことだ。
まず、有権者は候補者の氏名が印刷された投票用紙を用う。これにはその選挙区から立候補している候補者の氏名や住所が記載されている。有権者はこの中から一人を選ぶ。そして、その候補者氏名の右側に×印をつける。この用紙を投票箱に入れ、投票が完成する。その選挙区の立候補者のうち、得票数が一番多かった候補者が当選する。
(2000.10.14掲載)
庶民院 (イギリス)
(イギリス下院 から転送)
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庶民院(しょみんいん、英語: House of Commons of the United Kingdom、略称:the Commons)は、イギリスの議会を構成する議院のひとつで、下院に相当する。
注釈
出典
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- 1 庶民院 (イギリス)とは
- 2 庶民院 (イギリス)の概要
- 3 議員構成
- 4 議院組織
- 5 庶民院の優越
- 6 関連項目
イギリス下院
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イギリス下院におけるクエスチョンタイムは、議会の開会中は毎日1時間が設定されており、首相への質問は少なくとも週に1度は行われる。 例 2008年10月13日(月)~16日(木) 13日(月) - 14:30~15:30 児童・学校および家庭大臣への質問 14日(火) - 14:30~15:30 コミュニティーおよび地方政府大臣への質問 15日(水) - 11:30~12:00 北アイルランド大臣への質問。12:00~12:30 首相への質問 16日(木) - 10:30~11:30 イノベーション・大学および職業技能大臣への質問 このうち、水曜のクエスチョンタイムの後半、12:00~12:30に行われる「首相への質問」が、いわゆる党首討論である。 クエスチョンタイムでは、前の質問に対する答弁が終わったタイミングで次の質問を希望する与野党の議員が起立し、議長が次の質問者を指名する。どの質問希望者を指名するかは議長がその場で即座に判断する。指名されなかった議員は着席し、指名された質問者は自席で起立したまま質問する。音声は議場内に吊り下げられているマイクが拾う。 下院本会議場の中央の机にはディスパッチ・ボックス(Dispatch box)と呼ばれる2つの書類箱が対称に置かれている。議題を管轄する大臣(答弁者)と、その大臣に対応する影の大臣は、それぞれ与党席・野党席側のディスパッチ・ボックスの前に座る。イギリス下院本会議での発言は当日の自席で行うことが基本であり、この二名に限っては、発言中にディスパッチ・ボックスに手をかけたり資料などを置いたりすることができる(他の議員はメモなどを手で持ちながら発言しなければならない)。ディスパッチ・ボックス前の影の大臣は野党を代表して総括質問を行うが、「首相への質問」の場合は影の首相である野党第一党党首がこれをつとめる。このため、影の首相による質問のあいだは党首討論のような形となる。ただし、野党党首などの影の内閣メンバーはクエスチョンタイム以外にも政府や世論に対して働きかける機会が多いのに対し、党内地位や知名度の低い議員にとってはクエスチョンタイムが重要な活躍機会であり、クエスチョンタイムは与野党の代表同士の討論であるのみならず、一般議員によるアピールの場としての意義も大きい。 なお、あくまでクエスチョンタイムは「質問の時間」であり、「討論の時間」ではない。ゆえに議員が質問し、大臣が答弁するのみである。ただし、その中で質問者と答弁者がそれぞれ自らの政策をアピールし、対立党の政策を批判することから、実質的には討論のような状況になる。
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