アール‐オー‐イー【ROE】
読み方:あーるおーいー
《return on equity》企業の収益性を見る指標の一つで、当期純利益を自己資本で除したもの。自己資本がどれだけ効率的に使われているかを見るもので、これが高いほど収益力が高いことになる。自己資本利益率。かつて株主資本利益率ともいった。→ROA
アール‐オー‐イー【ROE】
株主資本利益率
【英】:Return on Equity
株主資本に対して、どのくらい利益が獲得されたかを示す、株主に対する収益還元に重点を置いたEVAと並ぶ経営指標。株主資本に対する投資効率を計る。
ROE = 当期利益 ÷ 株主資本
EVAが額で表示されるのと対照に、ROEは率(パーセンテージ)で示される指標である。ROEは株主資本を圧縮する(自己資本比率を下げる)ことで高められるという限界があり、近年ではEVAに注目が集まる傾向にある。しかしROEには、公表された財務諸表から単純に算出できるという客観性・容易性があり、事業の将来リスクの見積りをおこなうなど主観が介入する余地のあるEVAに対しての利点を持っている。
米国ではROEが20〜30%以上が優良企業の常識であるのに対し、日本の大多数の企業は10%未満であり、日本企業の利益水準の低さが端的に示されている。
その他、投資効率性をはかる指標としては、ROA(Return on Asset:総資産利益率)やROI(Return on Investment:投下資本利益率)などがあり、それぞれ活用目的に応じ使い分ける必要がある。
ROA = 利益 ÷ 総資産 = 売上高利益率 × 総資産回転率
ROI =(経常利益+支払利息) ÷ (借入金+ 社債発行額 + 株主資本)
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