パッシングのリズムの中に変則的に挿入される投げ方の1つ。通常のパスより2拍早いタイミングで、非常に高いパスを出す。うまく投げられると相手には通常のパスと全く同じタイミングで届く。
クラブを4カウントのリズムでパッシングしているとする。
1-2-3-パス-1-2-3-パス-…
というリズムで左右交互にクラブを投げるが、パスをする2つ前の拍、つまり2のタイミングで相手にトリプルスピンのパスを出す。これは通常の4,5倍の高さで、自分の右手から相手の左手に投げられる事になる。
この投げ方はパッシングのパターンを一切壊す事はない。なぜならいつもより2拍早いタイミングでいつもより2拍長い滞空時間を持つようにクラブを投げれば、相手にはいつもと同じ手に、いつもと同じタイミングでパスが届く事になるからである。したがってアーリートリプルはお互いの打ち合わせがなくてもいつでも挿入する事ができる。またパスを出す側には2拍の間クラブを持ったまま何もしない間ができるので、その間にピルエットをする時間は十分にある。
この投げ方は4カウントや3カウントではいつでも投げることができるが、2カウントではそのままではうまくいかない。なぜなら2カウントではパスの2拍前は前のパスとぶつかってしまうからである。それを避けるために2カウントでアーリートリプルを投げるときはその前にアーリーダブルを投げると良い。アーリーダブル、アーリートリプルを左,右と連続的に投げると非常におもしろいシンコペーションが生み出される。
この理屈をさらに進めてトリプルの後にさらに高い（4回転）パスを左手から投げる事もできる。これはアーリークアッドとでも言うべきであろう。 |
