アンモニア水とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 分子化学 > 水溶液 > アンモニア水の意味・解説 

アンモニア‐すい【アンモニア水】

読み方:あんもにあすい

アンモニア水溶液医薬試薬などに利用


アンモニウムヒドロキシド

分子式H5NO
その他の名称水酸化アンモニウム水酸化アンモニウムAmmonium hydoxide、アンモニア水、NH4OH、Ammonium hydroxide
体系名:アンモニウムヒドロキシド


アンモニア水

英訳・(英)同義/類義語:ammonia water

アンモニア吸収させた塩基性水溶液。強いアンモニア臭を持つ。

水酸化アンモニウム

(アンモニア水 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 06:16 UTC 版)

水酸化アンモニウム(ammonium hydroxide)は、アンモニア水溶液を示す場合に用いられる名称である。アンモニア水(ammonia water)とも呼ばれ、NH3(aq)と表すことができる。アンモニア水中の電離平衡において中間体として NH4OH の存在が仮定されたこともあるが[2]、この化学種の存在は否定されている[3]


  1. ^ Record 労働安全衛生研究所(IFA)英語版発行のGESTIS物質データベース
  2. ^ 『化学大辞典』 共立出版、1993年
  3. ^ F.A. コットン, G. ウィルキンソン著, 中原 勝儼訳 『コットン・ウィルキンソン無機化学』 培風館、1987年
  4. ^ Housecroft, C. E.; Sharpe, A. G. (2004). Inorganic Chemistry (2nd ed.). Prentice Hall. p. 187. ISBN 978-0130399137.


「水酸化アンモニウム」の続きの解説一覧

アンモニア水

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 06:00 UTC 版)

アンモニア」の記事における「アンモニア水」の解説

水酸化アンモニウム」も参照 アンモニア対す溶解度気体としては非常に大きく濃厚水溶液存在し、また密度濃度伴に減少し市販の濃アンモニア水は25 - 28%程度のものが多く26%(d=0.904 g cm-3)のものはモル濃度は13.8 mol dm−3である。アンモニア対しかなり発熱的(すべての気体溶解熱発熱的であるが)に溶解し、また溶解に関するギブス自由エネルギー変化も負の値を取るため、に非常に溶けやすいことになる。これは極性アンモニア分子が、より極性強い水分子水素結合形成するためである。 NH 3 ( g ) ↽ − − ⇀ NH 3 ( aq ) {\displaystyle {\ce {NH3(g) <=> NH3(aq)}}} Δ H ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}H^{\circ }} Δ G ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}G^{\circ }} Δ S ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}S^{\circ }} Δ C p ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}Cp^{\circ }} アンモニア溶解-34.13 kJ mol-1 -10.05 kJ mol-1 -81.2 J mol-1K-1 59 J mol-1K-1 またアンモニア水は一部電離しNH 3 ( aq ) + H 2 O ( l ) ↽ − − ⇀ NH 4 + ( aq ) + OH − ( aq ) {\displaystyle {\ce {NH3(aq) + H2O(l) <=> NH4^+(aq) + OH^{-}(aq)}}} , K b = 1.8 × 10 − 5 {\displaystyle Kb=1.8\times 10^{-5}} p K b = 4.75 {\displaystyle {\mbox{p}}K_{b}=4.75\,} の酸塩基平衡反応によってアンモニウムイオン NH4+ と水酸化物イオン OH- が生じ塩基性を示す。かつてアンモニア水の塩基性水酸化アンモニウム NH4OH が生成し、これが電離する考えられていたが、水溶液中にはそのような化学種認められず、また低温ではアンモニア一水和物 NH3·H2O生成するが、これはアンモニア分子水分子水素結合したものであり水酸化アンモニウム構造ではない。 また、弱塩基アンモニア中和した塩であるアンモニウム塩弱酸性を示すが、これはアンモニウムイオンの酸解離よる。塩基強度共役酸酸解離定数表記する場合が多い。 NH 4 + ( aq ) ↽ − − ⇀ H + ( aq )   + NH 3 ( aq ) {\displaystyle {\ce {NH4^+(aq) <=> H^+(aq)\ + NH3(aq)}}} ,   K a = 5.6 × 1010 {\displaystyle \ Ka=5.6\times 10^{-10}} pKa = 9.25 {\displaystyle =9.25} アンモニア塩基解離およびアンモニウムイオンの酸解離対すエンタルピー変化ギブス自由エネルギー変化エントロピー変化および定圧モル比熱変化以下の通りである。アンモニア塩基解離に関して電荷増加による、水和増加に伴いエントロピー減少見られるが、アンモニウムイオンの酸解離に関しては、電荷変化しないためエントロピー変化小さい。 Δ H ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}H^{\circ }} Δ G ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}G^{\circ }} Δ S ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}S^{\circ }} Δ C p ∘ {\displaystyle {\mathit {\Delta }}Cp^{\circ }} アンモニア塩基解離3.62 kJ mol-1 27.08 kJ mol-1 -78.6 J mol-1K-1 -210 J mol-1K-1 アンモニウムイオンの酸解離52.22 kJ mol-1 52.81 kJ mol-1 -2.1 J mol-1K-1 -14 J mol-1K-1

※この「アンモニア水」の解説は、「アンモニア」の解説の一部です。
「アンモニア水」を含む「アンモニア」の記事については、「アンモニア」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「アンモニア水」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「アンモニア水」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



アンモニア水と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アンモニア水」の関連用語

アンモニア水のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アンモニア水のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
JabionJabion
Copyright (C) 2024 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの水酸化アンモニウム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアンモニア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS