アンへドラル・ノーズウイング
フォーミュラカーのノーズに装着した、下反角がついた翼を指す。翼付け根から先端へ向けて下方へ下がる翼の形状。航空機の場合、安定性は低下するが機動性が向上するため、戦闘機などに用いられる。レーシングカーでは、1990年のティレルがフロントウイングに採用したが、これは翼そのものの特性よりもノーズ下から床面へ流れる空気の流路を確保し、グラウンドエフェクト効率を上げるための工夫でもあった。その後、類似のデザインが多くつくられたが、翼そのものの効率が低いため、あまり用いられなくなった。翼のデザインが似ていたことから第2次世界大戦で活躍したアメリカの戦闘機、チャンスボートF4Uコルセアからとり、コルセアウイングとも呼ばれた。
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