アルチュール・ランボーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 人名 > 作家 > 詩人 > 詩人 > アルチュール・ランボーの意味・解説 

ランボー【Jean-Nicolas Arthur Rimbaud】

読み方:らんぼー

[1854〜1891]フランス詩人。ベルレーヌ・マラルメと並ぶ象徴派代表的詩人早熟な天才で、詩作15歳からの数年間だけだったが、近代詩大きな影響与えた。作「酔いどれ船」「地獄の季節」「イリュミナシオン」など。


アルチュール・ランボー

作者アンドレ・ブルトン

収載図書黒いユーモア選集 1
出版社河出書房新社
刊行年月2007.8
シリーズ名河出文庫


アルチュール・ランボー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/13 11:18 UTC 版)

アルチュール・ランボー、またはランボオ(Arthur Rimbaud、1854年10月20日 - 1891年11月10日)は、フランス詩人アルベール・ティボーデにより、ヴェルレーヌマラルメコルビエールロートレアモン伯爵と並び「1870年の五人の異端者」の一人に数えられた。早熟な天才、神童と称された彼は、15歳のときから詩を書き始め20歳で詩を放棄するまでのわずか数年の間に「酔いどれ船フランス語版」などの高踏派象徴派韻文詩から散文詩集『地獄の季節』、散文詩自由詩による『イリュミナシオン』(一部を除いて没後出版)まで詩の伝統を大きく変えた。彼の詩論、詩人論として知られる「見者の手紙フランス語版」において「詩人は、あらゆる感覚の、長期にわたる、広大無辺でしかも理に即した錯乱により、見者となる」と語り、ブルジョワ道徳をはじめとするすべての因習、既成概念、既存の秩序を捨て去り、精神・道徳、身体の限界を超え、未知を体系的に探求しようとした反逆、革命の詩人であり、ダダイスムシュルレアリスムへの道を切り開いた詩人である。


  1. ^ 渋沢孝輔. “「ランボー」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館”. コトバンク. 2019年10月30日閲覧。
  2. ^ Claude Jeancolas. Vitalie Rimbaud” (フランス語). editions.flammarion.com. Editions Flammarion. 2019年10月30日閲覧。
  3. ^ クロード・ジャンコラ著『ヴィタリー・ランボー ― 息子アルチュールへの愛』加藤京二郎、富田正二、齋藤豊、三上典生共訳、水声社、2005年。
  4. ^ a b c d Arthur Rimbaud” (フランス語). www.larousse.fr. Editions Larousse - Encyclopédie Larousse en ligne. 2019年10月30日閲覧。
  5. ^ a b 詩の邦題は、以下「邦訳」に挙げるいずれかの詩集による。以下同様。
  6. ^ La Revue pour tous. Journal illustré de la famille - 7 années disponibles” (フランス語). gallica.bnf.fr. BnF Gallica. 2019年10月30日閲覧。
  7. ^ 塚島真実「ランボーのヴィーナス」『フランス語フランス文学研究』第108巻、日本フランス語フランス文学会、109-122頁。 
  8. ^ 大島博光『ランボオ』新日本出版社(新日本新書)1987年 - アルチュール・ランボオ「感覚」
  9. ^ 『ランボー全詩集』1996, p. 448, 補遺.
  10. ^ アルチュール・ランボー 著、粟津則雄 訳「解説」『ランボオ全詩』思潮社、1996年。 
  11. ^ 『ランボー全詩集』1996, p. 462-463, 補遺.
  12. ^ 大島博光『ランボオ』新日本出版社(新日本新書)1987年 - 「酔いどれ船」(2)ヴェルレーヌの手紙
  13. ^ 中安ちか子. “「酔いどれ船」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館”. コトバンク. 2019年10月30日閲覧。
  14. ^ 大島博光『ランボオ』新日本出版社(新日本新書)1987年 -「酔いどれ船」について
  15. ^ 大島博光『ランボオ』新日本出版社(新日本新書)1987年 -「酔いどれ船」について(2)
  16. ^ 權藤南海子「アルバムズュティックの詩人達」『明治大学人文科学研究所紀要』第33号、明治大学人文科学研究所、1993年、319-345頁、ISSN 05433894NAID 40003635055 
  17. ^ 邦題『パリ・コミューン』喜安朗長部重康共訳、現代思潮社、1968年。
  18. ^ a b c 大島博光『ランボオ』新日本出版社(新日本新書)1987年 - ロンドンへ
  19. ^ 「アルチュール・ランボー」渋沢孝輔訳、ステファヌ・マラルメ『マラルメ全集II ― ディヴァガシオン他』、渡邊守章清水徹阿部良雄菅野昭正松室三郎編、筑摩書房、1989年。
  20. ^ Regamey, Félix” (フランス語). www.marquesdecollections.fr. Fondation Custodia. 2019年10月30日閲覧。
  21. ^ Enid Starkie (1962) (英語). Arthur Rimbaud. New Directions 
  22. ^ 大島博光『ランボオ』新日本出版社(新日本新書)1987年 - ロッシュの農場 ─「悪い血」2
  23. ^ a b c 『ランボー全詩集』1996, 略年譜
  24. ^ Paul Verlaine (1844-1896)” (フランス語). www.mons.be. Site officiel de la Ville de Mons. 2019年10月30日閲覧。
  25. ^ UNE SAISON EN ENFER” (フランス語). Encyclopædia Universalis. 2019年11月3日閲覧。
  26. ^ 『ランボー全詩集』1996, p. 244, UNE SAISON EN ENFER.
  27. ^ Jean-Paul GOUJON. “À propos de Poison perdu : comment une énigme résolue peut en cacher une autre” (フランス語). Société Octave Mirbeau. 2019年10月30日閲覧。
  28. ^ Arthur RIMBAUD” (フランス語). www.ecrivosges.com. ÉcriVOSGES. 2019年10月30日閲覧。
  29. ^ ポール・ヴェルレーヌ著、倉方健作訳『呪われた詩人たち』(2019年)”. 幻戯書房NEWS. 幻戯書房. 2019年10月30日閲覧。
  30. ^ Chronologie de la vie d'Arthur Rimbaud” (フランス語). abardel.free.fr. 2019年10月30日閲覧。
  31. ^ Emeline Wuilbercq (2015年7月31日). “En Ethiopie, Arthur Rimbaud, l’inconnu de Harar” (フランス語). Le Monde. https://www.lemonde.fr/afrique/article/2015/07/31/en-ethiopie-arthur-rimbaud-l-inconnu-de-harar_4705837_3212.html 2019年10月30日閲覧。 
  32. ^ ÉTIEMBLE. Le Mythe de Rimbaud (Collection Bibliothèque des Idées)” (フランス語). www.gallimard.fr. Éditions Gallimard. 2019年10月30日閲覧。
  33. ^ Préface aux Œuvres d’Arthur Rimbaud” (フランス語). Maxence Caron - Le Site officiel (2010年7月22日). 2019年10月30日閲覧。
  34. ^ 高木一敏「ランボーとブルトン ― « changer la vie »をめぐって」『AZUR』第5号、成城大学フランス語フランス文化研究会、2004年3月、37-56頁、CRID 1520572358524204160 
  35. ^ 高橋彦明訳「アルチュール・ランボー」アンドレ・ブルトン編著『黒いユーモア選集』(上巻)山中散生窪田般弥小海永二共編、国文社、1968年。
  36. ^ 上田敏全訳詩集
  37. ^ 小林『地獄の季節』1983, p. 121.
  38. ^ 折橋浩司「ランボーのエセー ― あるいは精神の狩猟」『フランス文学語学研究』第21号、早稲田大学大学院文学研究科、2002年、39-58頁。 
  39. ^ 書簡で読むアフリカのランボー”. 未來社. 2019年10月30日閲覧。



アルチュール・ランボー(谷幹一)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 01:55 UTC 版)

ネコジャラ市の11人」の記事における「アルチュール・ランボー(谷幹一)」の解説

人間ネコによる支配からネズミ達解放するための革命運動のリーダー。ネコジャラ市をネズミ理想郷にするためガンバルニャン追い出そうとするが、思い遂げられず、ネコジャラ市を去る。

※この「アルチュール・ランボー(谷幹一)」の解説は、「ネコジャラ市の11人」の解説の一部です。
「アルチュール・ランボー(谷幹一)」を含む「ネコジャラ市の11人」の記事については、「ネコジャラ市の11人」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「アルチュール・ランボー」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アルチュール・ランボー」の関連用語

アルチュール・ランボーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アルチュール・ランボーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアルチュール・ランボー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのネコジャラ市の11人 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS