アラウィー派
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アラウィー派 (アラウィーは、アラビア語: العلوية, ラテン文字転写: al-‘Alawīya) は、主にシリアの地中海沿岸部・山岳地帯に分布するイスラム教シーア派の一分派とされている宗教集団である[1]。ただし、輪廻転生説を取り入れるなどイスラム教の中では極めて異端的な教義を持つ特殊な宗派であり、イスラム教と「異教」との境界線上にあるとする意見もある[1][2]。また、シーア派のどこから分派したかも明らかではない(後述)。基本的にコミュニティ内でのみ結婚関係をむすぶ閉鎖的なコミュニティであり、アラブ社会では伝統的に差別を受けてきた[1]。
注釈
出典
- ^ a b c d e f 池上・佐藤(2014)pp.8-21
- ^ 菊地(2009)p.245
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 「シリアの2011年とアラウィー派とスンナ派:宗派の歴史性と宗派間暴力の危険性」」(PDF)『中東政治変動の研究:「アラブの春」の現状と課題』日本国際問題研究所、2012年3月、51-72頁 。2023年6月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 宮田「シリア・アラウィー派の特色とその支配の歴史的背景」(2012)
- ^ “駐シリア・日本人外交官が見た「中東の新たな戦争」” 2016年4月2日閲覧。
- ^ a b c d 菊地, 達也「イスラム思想における極端派的伝統 : ヌサイル派(アラウィー派)源流思想における輪廻思想を事例として : 文明間・宗教間対話レクチャー」『東洋学術研究』第61巻第1号、2022年、325-345頁。
- ^ a b 宮田「宗派のモザイク社会の歴史的展開」(2013)
- ^ シリア危機の背景(2013年)
- ^ a b c “ラタキア(LATTAKIA)” 2016年4月2日閲覧。
- ^ 国枝昌樹『シリア アサド政権の40年史』(平凡社)73 - 77ページ。
- ^ 前掲国枝151 - 152ページ。
- ^ a b c d 森山央朗「シリアの現状の背景:名望家の変容 」(2015)
- ^ a b “【写真特集】道1本を挟んだ宗派抗争” 2016年4月1日閲覧。
- ^ 青山弘之「レバノンの政治制度、政治体制、政治構造」(2008)
- ^ “なぜアサド政権は倒れないのか? ―― シリア情勢の現状と課題” 2016年4月1日閲覧。
- ^ 前掲国枝88 - 92ページ。
- ^ シリア情勢、レバノンへ飛び火 宗派間対立で死者もAFPBB.NEWS 2012年08月25日
- ^ “時論公論 「中東の"代理戦争" サウジアラビア対イラン」” 2015年8月24日閲覧。
- ^ “シリア反政府軍の蛮行―宗教的少数派に対する虐殺” 2016年4月1日閲覧。
- ^ “シリア分割も現実的に考えなければならない時期に” 2015年8月24日閲覧。
- ^ “イラン、国境越えて影響力行使 舞台裏から表へ” 2015年8月24日閲覧。
- ^ a b c “シリア政権握るアラウィ派、「中枢攻撃」で揺らぐ大統領への支持” 2016年4月2日閲覧。
- ^ “アラウィ派はシリア沿海部を目指す――内戦の長期化とアラウィ国家の誕生?” 2016年4月1日閲覧。
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