アポロ計画陰謀論
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アポロ計画陰謀論(アポロけいかくいんぼうろん)とは、アメリカ合衆国が航空宇宙局(NASA)を中心として1960年代から1970年代に行ったアポロ計画(人類の月面着陸計画)に関して、NASAが公式に行った発表とは異なる真実があったとする説のことである。
- ^ 宇佐和通 『THE都市伝説 RELOADED』 新紀元社、2007年、82-83頁。
- ^ アポロ宇宙船開発にも参加した関連企業「ロケットダイン社」の元社員。ただし、技術職ではなく事務関係の社員だったという。(『人類の月面着陸はあったんだ論』P35)
- ^ Schadewald, Robert J. The Flat-out Truth: Earth Orbits? Moon Landings? A Fraud! Says This Prophet. Science Digest, July 1980.
- ^ 個人レベルで月面着陸を否定する発言をしていたアメリカ人は着陸直後からいたようである。秋澤公二『アメリカ人は英語で考える─日本人は日本語で考える─』(ごま書房・1988年 144〜145ページ)によると、秋澤が着陸直後に渡米した際、出会った相手に話の枕として着陸成功への祝意を伝えていたところ、ある一流企業の高い地位にいる者から「人間が月に行けるはずがなく、あれはテレビ局のトリックだ」と言われ面食らったという。周囲の者も彼を特に変人扱いしていなかったという。秋澤はこの体験を挙げて、アメリカ人は自分の実感に合わないことに対してはまず疑ってかかるという習性を持ち合わせている、と説明している。
- ^ 2001年のニューヨーク・タイムズに掲載されたチャールズ・ジョンソンの訃報記事([1])によると、1994年の世論調査では、アメリカ人の9パーセントが月着陸が捏造だと信じていたとある。
- ^ “青少年委員会 審議事案『緊急指令!これマジ!世界のふしぎと戦うぞスペシャル!』テレビ朝日”. BPO (2002年11月). 2016年7月11日閲覧。
- ^ 「ビートたけしのTVタックル」の年末特番・超常現象スペシャル
- ^ 副島隆彦はこの番組の内容が事実であるとしており、米国政府の手先である日本政府がテレビ朝日に圧力をかけたので、真実の番組を流した後で“フィクション”と付け加えてお茶を濁したのだと主張している。
「いやはや、どうしたものか。自分たちの首が飛んで、テレビ業界人間としての出世が止まるのは嫌だなあ。アメリカは本当に怖(こわ)い国だなあ」とぼそぼそと呟(つぶや)きあったのだろう。 - ^ テレビ番組がこの陰謀論を広めたことを踏まえてマスメディアが時に編集などで真実を捻じ曲げることがあると指摘し、「今回の騒動の最も皮肉な点は、映像による情報操作の危険性を訴えている副島隆彦氏や桂小米朝氏が、インチキ・ドキュメンタリーにまんまとひっかかってしまったこと」と述べている。
- ^ 山本弘によって、「直した部分の理論がまた間違っている」などの指摘がなされた。「ジェミニ計画をソ連が実施したことになっている」などといった間違いの一部は、2版目以降修正されている。
- ^ 番組中では「光源が一つなのに影が平行ではない」「逆光なのに宇宙飛行士が写っている」「真空なのに旗が動いている」「乾いた砂なのに足跡が付く」「月面上歩行の動き方」「天文台からの1ギガワットレーザー発射」について実験を行った。
- ^ NASAが公開した写真はNASA Spacecraft Images Offer Sharper Views of Apollo Landing Sitesに掲載されている。
- ^ NASAの公式情報によれば旗にワイヤーは入れられていないが、空気のない環境で風に翻っているように見せるために設計段階から水平の部材で旗面を支持することが検討されており、最終段階においてもこれが踏襲された。波打っているような効果は展開時の不具合によって水平材が完全に伸長しなかったために生じたものとされる。Cf. Anne M. Platoff (1993, 2002). “Where No Flag Has Gone Before: Political and Technical Aspects of Placing a Flag on the Moon” (英語). NASA. 2009年7月25日閲覧。 “For example, to compensate for the lack of an atmosphere on the lunar surface, the flag assembly included a horizontal crossbar to give the illusion of a flag flying in the breeze.”
- ^ なお、遭遇隠蔽説においては「実は月には大気がある」という主張が、この旗を根拠にしてなされる例もある。その批判本である高倉克祐『世界はこうしてだまされた』(テレビ朝日の番組とは無関係)や志水一夫『UFOの嘘』などでは、これに対して同様の指摘をしていた過去があり、と学会員でもある志水は捏造説でも同じ主張がなされていることを指摘している。
- ^ これについては、「実際にNASAが写真の管理ミスをしていたのではないか」とも言われている。
- ^ 米国、月有人探査計画を正式中止 オバマ大統領が発表 asahi.com2010年2月2日0時49分配信記事
- ^ アポロ着陸の足跡が鮮明に 月探査機が低高度から撮影 - アストロアーツ
- ^ 当時の最新鋭より相当劣る水準だが、予想外のトラブルは起きにくい技術が用いられた物のこと。
- ^ またコンピュータの非常時などに備え、宇宙船には計算尺も搭載されており、アポロ13号の帰還時には実際に使用された。
- ^ McDonald Laser Ranging Station
- ^ Station de Telemetrie Laser-Lune
- ^ en:Apache Point Observatory Lunar Laser-ranging Operation
- ^ テレビ東京系『新説!?日本ミステリー 2時間スペシャル』(2008年7月1日)における大槻義彦の主張。ただし、東京大学がこの主張を認めたわけではない。
- ^ 月探査情報ステーション - 月面からの生中継の映像に、コーラ瓶が映っていた!?
- ^ ちなみにスペースシャトル「チャレンジャー」ならびに「コロンビア」の事故にも陰謀論は存在する。それぞれSDIとMDの実験台にされたという内容である。
- ^ 「人類月に立つ」NHK出版 ISBN 4-14-080444-0、ISBN 4-14-080445-9
- ^ http://www.geschichteinchronologie.ch/atmosphaerenfahrt/16_apollo-1-fire-murdered-astronauts-ENGL.html
- ^ アポロ計画のオリジナル資料をNASAが紛失 カレントアウェアネス・ポータル 2006年8月16日
- ^ Not-Unsolved Mysteries: The “Lost” Apollo 11 Tapes - NASA
- ^ 『人類の月面着陸はあったんだ論』P131-P132
- ^ 上述の通り、光源を複数にすると影が複数できてしまい、不自然な映像となってしまう。
- ^ これに関する逸話は、「月のひつじ」として映画化もされている。
- ^ 例えばイギリスのジョドレルバンク天文台は、アポロ11号の月着陸船「イーグル」が月面に降下し、着陸するまでの信号を捉えていた。この天文台は他に、ソ連の探査記録も多く傍受している。
- ^ 少なくとも『これマジ!?』の主張の科学的間違いや、『Opération Lune』のトリックに気付かず引っかかっているのは確かである。
- ^ 同コラムは「映像や資料に対する疑問を持つことが大事」という主旨だが、彼の挙げている「疑問」はこれらの陰謀論の枕と酷似している。アメリカ同時多発テロ事件、重症急性呼吸器症候群の項も参照。
- ^ 気軽にではなく重たい気持ちで書く掲示板[リンク切れ]
- ^ エム・ハーガー著、芳賀正光訳となっているが、エム・ハーガーは架空の人物であり、芳賀自身の著作
- ^ 月面着陸はでっち上げ? カリーの仰天発言にNASA困惑、AFPBB News、2018年12月12日 12時31分。
- ^ 『人類の月面着陸はあったんだ論』153-158頁。
- 1 アポロ計画陰謀論とは
- 2 アポロ計画陰謀論の概要
- 3 参考文献
アポロ計画陰謀論
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「ヴァン・アレン帯」の記事における「アポロ計画陰謀論」の解説
ヴァン・アレン帯の存在を理由に、アポロ計画(人類月面着陸計画)はでっち上げであったという陰謀論が一部で唱えられている。
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「アポロ計画陰謀論」を含む「ヴァン・アレン帯」の記事については、「ヴァン・アレン帯」の概要を参照ください。
アポロ計画陰謀論
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詳細は「アポロ計画陰謀論」を参照 アメリカ航空宇宙局(NASA)のアポロ計画では実際には月に到達しておらず、月面上からの中継画像は地球上の特撮スタジオで撮影されたものという考え。 もともとはアメリカのキリスト教原理主義の一派である地球平面協会が人類が地球外に行けるはずが無いとして唱えた説が俗説化したもので、古典的な陰謀論である。これを踏まえ火星探索に置き換えて製作されたのが映画『カプリコン・1』である。 日本では21世紀に入ってからテレビ朝日系列のバラエティ番組「不思議どっとテレビ。これマジ!?」にて取り上げられたことで、広く知られるようになった。 月着陸捏造説の他にも、「アポロ計画では実は宇宙人を目撃していた、あるいは宇宙人と密約を交わしていたが、NASAはそれを隠している」といった主張が知られる。これはNASAが月面で撮った写真の中には円盤らしき物が写っているにもかかわらず、公開された写真はいずれも修正されている等、NASAの態度に不信感を持つ人々から提唱されたものである。 その他、アポロ8号とヒューストンの交信記録にサンタクロースという単語が使われているが、NASAが使用する用語にサンタクロースに該当するものはなく、UFOを指す隠語であり、アポロ8号の乗組員がUFOを目撃した事を示しているとする説がある。しかし、これは帰還へ向けたエンジンの噴射に成功した飛行士ジム・ラヴェルが、12月25日であったことを受け、「みんなに伝えてくれ。月にはサンタクロースが居る。」と、エンジン噴射成功の報告にジョークを交えヒューストンに伝えたものである。 陰謀論否定の証拠は過去たびたび提示されており、最近のものとしては2008年 日本の宇宙探査機(月周回衛星)かぐやによって、アポロ15号の着陸船のロケット噴射痕の撮影に成功したり、アポロ計画によって撮影された月面からの写真とかぐやによって得られた地形データが一致する、2013年12月に中国の探査機「嫦娥3号」が月面に到着、送り込まれたロボット探査車「玉兎」がアポロの着陸跡を撮影したなど、月着陸の事実を確認した。
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