アフロディテ

実用日本語表現辞典

アフロディテ

別表記：アフロディーテ、アプロディーテー
英語：Aphrodite

「アフロディテ」は、ギリシア神話における「愛と美を司る女神」の名である。性や豊穣を司る神でもある。最高神ゼウスの娘であり、オリュンポス十二神の一柱である。美神であり、美の象徴でもある。また女傑でもある。

アフロディテは「泡から生まれた」と伝わる。「アフロディテ」という名も、原語のギリシア語では「泡から生まれた」という意味に解釈しうる。

アフロディテとヴィーナスの関係

アフロディテは、ローマ神話のヴィーナス（Venus）と同一視される神格である。（ギリシア神話はローマ神話に強い影響を与えており、両神話における神格はほぼ一対一の対応関係ができている）。もともとヴィーナスには固有の神話がない。あるとすれば、それは実はアフロディテの神話である。

ボッティチェッリやカバネル、ブグローらの絵画作品が有名な「ヴィーナスの誕生」は、「海から上がるヴィーナス（Venus Anadyomene）」とも呼ばれる画題であるが、これは取りも直さず「泡から生まれたアフロディテ」の姿である。

紀元前4世紀ごろには、彫刻家であるプラクシテレスが「クニドスのアフロディテ」を制作して高い評価を得ている。オリジナルと複製は「Venus pudica（恥じらいのヴィーナス）」と呼ばれる。

1820年にギリシアのミロス島で、紀元前2世紀ごろの作と考えられる大理石の女性像が発見され、地名にちなんで「ミロのヴィーナス（Venus de Milo）」と名付けられた。「Venus de Milo」はフランス語の呼び名である。同作はギリシア語では「Αφροδίτη της Μήλου」と呼ばれている。すなわち「Aphrodite of Milos（ミロのアフロディテ）」である。

漫画・アニメ作品における「アフロディテ」

「終ワル」の「アフロディテ」

「アフロディテ」は、マンガ作品「終末のワルキューレ（通称「終ワル」）」に登場するキャラクターの名称でもある。同作品は「神VS人類最終闘争（ラグナロク）」をテーマとする物語であり、世界中の神話の神々が登場する。アフロディテも（同名の別人ではなく）ギリシア神話の神として登場する。神話に伝わる通り強気で妖艶な美しい女神として描かれている。

「スイートプリキュア♪」の「アフロディテ」

TVアニメ「スイートプリキュア♪」に登場する「アフロディテ」は、世界のすべての音や音楽を生み出している国「メイジャーランド」の女王であり、マイナーランドの首領「メフィスト」の妻、そして「キュアミューズ」こと「調辺アコ」の母親である。世界の平和を願っている。そして華やかな美貌の持ち主である。日髙のり子が声優を務めている。

（2023年2月21日更新）

デジタル大辞泉

アフロディテ【Aphrodītē】

読み方：あふろでぃて

ギリシャ神話で、美と愛の女神。ゼウスとディオネの子とも、また、泡から生まれたともいう。愛神エロスは軍神アレスとの子。ローマ神話のビーナスにあたる。

アフロディテ像（アテネ国立考古学博物館蔵）／撮影・Carole Raddato https://goo.gl/2e5HIw

カクテルレシピ

アフロディテ

		レシピ ■  ROSE WINE ロゼワイン 5/10 ■  ルジェ クレーム ド フランボワーズ (LEJAY CREME DE FRAMBOISE) 2/10 ■  WHITE CURACAO（ORANGE HEERING） ホワイトキュラソー（オレンジヒーリング） 2/10 ■  フレッシュライムジュース 1/10  作り方 シェークして、カクテル・グラスに注ぐ。 ※レシピの分量表記について
カクテルタイプ：ロング グラス：カクテル・グラス テイスト：中甘辛口 色：オレンジ アルコール度数：普通 製法：シェーク

ワンポイント

愛と美の女神、 “アフロディテ”の名を冠すに恥じない品のあるカクテル。ロゼワインをベースに、木いちごの風味やライムジュースなどが加わり、まさに女性が好みそうなカクテルになっている。口の中で広がるまろやかさを、じっくり楽しみながら飲みたい。 「ルジェ クレームドフランボアーズ」は、フルーツ・リキュールの名門、ルジェ ラグード社の自信作。フランボワーズとは木いちごのこと。地中海沿岸のよく熟した木いちごをオークの大樽でスピリッツとミックスし、じっくりと熟成させたもの。甘酸っぱい香りと美しい深紅色。カクテルの世界を大きく広げる一本である。

外国人名読み方字典

アフロディテ

名前 Aphrodite

ウィキペディア

アプロディーテー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/02/21 14:31 UTC 版)

アプロディーテー（古典ギリシア語：ΑΦΡΟΔΙΤΗ, Ἀφροδίτη, Aphrodītē）またはアプロディタ（アイオリス方言：ΑΦΡΟΔΙΤΑ, Ἀφροδιτα, Aphrodita）は、愛と美と性を司るギリシア神話の女神で、オリュンポス十二神の一柱である。美において誇り高く、パリスによる三美神の審判で、最高の美神として選ばれている。また、戦の女神としての側面も持つ。日本語では、アプロディテ、アフロディテ、アフロディーテ、アフロダイティ（英: Aphrodite）などとも表記される。

ウィキペディア小見出し辞書

アフロディテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2020/05/28 00:18 UTC 版)

「十二宮でつかまえて」の記事における「アフロディテ」の解説

魚座の精霊。りりのことは「スピカさま・スピカさん」と呼ぶ。泣き虫で、自分が頼りないと思いがちだが、感動屋でもある。ガニメデのことが好きだが、全然通じていない。

アフロディテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2021/04/21 08:41 UTC 版)

「魔城伝説」の記事における「アフロディテ」の解説

ヒュドノスにとらわれたグリーク王国の姫。

アフロディテ (Aphrodite)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/03/04 04:20 UTC 版)

「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」の記事における「アフロディテ (Aphrodite)」の解説

美と恋愛の女神。極上の美女。思い込みの激しいナルシスト。純愛を好むロマンチストでもあるが、自身はアレスとの不倫を楽しんでいる。プライドが高く、短気。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

アフロディテ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 11:19 UTC 版)

名詞

アフロディテ

1. ギリシア神話の、愛と美の女神。
   • ローマ神話の、ウェヌス(Venus) と同一視される。

関連語

• ギリシャ語 - アフロディテ(Αφροδίτη)
• ローマ神話 - ウェヌス(Venus)(英語読みは、「ヴィーナス」)

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「アフロディテ」の例文・使い方・用例・文例

• キプロスにおけるアフロディテの古代の大酒盛りの崇拝に似ているさま
• 彼女の恋人レアンドロスが彼女に会うためにヘレスポントを泳ごうとして溺れた時に、自殺したアフロディテの尼僧
• もとはピグマリオンによって作られた彫刻であったが、アフロディテがピグマリオンの祈りに答えて命を吹き込んだ少女
• 1つのボディーを形成するためにニンフSalmacisと合併したエルメスとアフロディテの息子
• ギリシア神話でアフロディテという女神