アビーロードとは?

辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書

初めての方へ

参加元一覧


用語解説|動画|文献|商品|全文検索
Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > アビーロードの意味・解説 

ウィキペディア

ウィキペディアウィキペディア

アビイ・ロード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/25 09:50 UTC 版)

(アビーロード から転送)

アビイ・ロード
ビートルズスタジオ・アルバム
リリース イギリスの旗 イギリス1969年9月26日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国1969年10月1日
日本の旗 日本1969年10月21日
録音 Abbey Road
1969年4月20日 - 8月18日
ジャンル ロック
時間 44 9
レーベル アップル・レコード, パーロフォン, EMI
プロデュース ジョージ・マーティン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
ビートルズ U.K. 年表
イエロー・サブマリン
(1969年)
アビイ・ロード
(1969年)
レット・イット・ビー
(1970年)
ビートルズ U.S. 日本 年表
イエロー・サブマリン
(1968年)
アビイ・ロード
(1969年)
ヘイ・ジュード
(1970年)

『アビイ・ロード』(Abbey Road)は、イギリスにおいて1969年9月26日に発売された、ビートルズの12作目のオリジナル・アルバムである。(1987年のCD化においてイギリス盤公式オリジナル・アルバムと同等の扱いを受けたアメリカ・キャピトルレコード編集アルバムの『マジカル・ミステリー・ツアー』が2009年9月9日にリリースされたデジタル・リマスター盤において発売日順に従い9作目に順番付けられた。これにより1順番押し出されて現在12作目とされている。しかし、イギリス盤公式オリジナル・アルバムとしては11作目である。)

目次

解説

概要

1969年初頭からのアルバム『ゲット・バック』のためのセッションが失敗に終わった後、バンドの解散が意識される状況で制作されたアルバムである。ポール・マッカートニーは、「昔のように、かつて自分たちがそうしたように」ビートルズのアルバムを制作することをプロデューサージョージ・マーティンに提案、マーティンは、「彼らが以前行った方法」で出来るのであれば、と同意した。[1]

上述の『ゲット・バック』は、本作の完成後、1970年に入ってフィル・スペクターの再プロデュースの下、一部の追加録音やオーケストラのオーヴァー・ダブが行われ、『レット・イット・ビー』として発表された。このような経緯から、本作はビートルズの事実上のラスト・アルバムと呼ばれることも多い。

本作の特色は、B面の大部分を占めるメドレーである。このB面のメドレーについて、ポールとリンゴは「B面のメドレーは僕らの最高傑作のひとつ」と発言しているが、ジョンは「A面は良いけどB面はちょっとね。あれはジャンク(ガラクタ)を集めただけだと思うよ」といささか否定的である。[1]

ローリングストーン誌では、「本作のB面のみで、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』に匹敵する」と評された。イギリスの「ミュージック・ウィーク」誌では、計17週間第1位を獲得。アメリカの「ビルボード」誌では、計11週間第1位を獲得し、1970年度年間ランキング第4位を記録している。「キャッシュボックス」誌では、14週間連続第1位獲得し、1970年度年間ランキング第5位を記録している。アメリカだけで1,200万枚以上のセールスを記録し、全世界では2,900万枚以上のセールスを記録している。EMIレコーディング・スタジオはこのアルバムの大ヒットをきっかけにビートルズに敬意を表して「アビー・ロード・スタジオ」と改称した。『これが最高!(Critic's Choice Top 200 Albums)』(1979年 クイックフォックス社)の英米編では9位、日本編では2位にランクされ、『ローリングストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』では14位にランクされている。

なお、イギリスでは前作の『イエロー・サブマリン』まで、モノラル盤も発売されていたが、このアルバムからステレオ盤のみの発売となっている。このためアルバムのモノラル盤は存在しない。なお、モノラルと銘打たれたオープンリールも存在するが、これはステレオをそのままモノラルにしただけのものである。

ジャケット写真

概要

ロンドンアビイ・ロード・スタジオ前の横断歩道で撮影されたジャケット写真は、レコード史上最も有名なものの一つである。エンジニアのジェフ・エメリックは、当初、アルバム・タイトルを、エメリックが吸っていたタバコの銘柄にちなんで "Everest" にして、ジャケット写真をエヴェレスト山の麓で撮影する予定だった、と語っている。[1] しかし、「ヒマラヤにまでジャケット写真を撮りにいくのはごめんだ。ちょっと外に出てそこで写真を撮り、タイトルを(通りの名前)アビイ・ロードにすれば良いじゃないか」とポールが発案。[2] し、1969年8月8日に撮影された。それでも、行き当たりばったりではなく、一応の打合せはあったようで、ポールによるアイデア・スケッチと簡単なメモが残っている。撮影したのは、ジョンの友人のカメラマン、イアン・マクミランで、警察に依頼して通行止めにしてもらい(背景にパトカーが写っているのは、このため)、30分の間に、メンバーが横断歩道を6回往復するところを撮影した中の1枚を採用した。なお、フォトセッションの直前に撮影された写真が、日本のシングル盤「オー!ダーリン/ヒア・カムズ・ザ・サン」のジャケットに用いられている。

また、裏ジャケの写真は、"ABBEY ROAD"と表示のある塀を撮影したものだが、その際、偶然に青い服の女性が横切ってしまった。結局、これを面白がったメンバーにより、裏ジャケとして採用された。

ジャケット写真の背景の歩道に立っているのは、アメリカ人観光客のポール・コールという人物であり、彼は、撮影の数か月後に、本アルバムが発売されるまで、自分が撮影されていたことに気付いていなかった。なお、日本のアナログ盤ジャケットの裏に記された曲順は間違っており「サムシング」と「マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー」の曲順が入れ替わっていた。

観光スポット

カッシーニスタッフによるアビーロードのジャケットのパロディ写真(2001年6月)

アビー・ロード・スタジオ前のこの横断歩道は、人気の観光スポットとなっており、道路は現在も通常に使用されているにも関わらず、ジャケット写真のポーズを取る観光客が後を絶たず、昔から観光客の死亡事故や接触事故などが起こっている。

横断歩道の文化遺産指定

このスタジオ前の横断歩道は、世界中から多くのビートルズ・ファンが訪れる場所となり、その文化的背景から景観の保存が検討され、アルバムジャケット撮影から41年後の2010年12月、イギリス政府により、この横断歩道は英国の文化的・歴史的遺産の指定を受けた。建物以外が指定されるのは初の事例である。[3]

「ポール死亡説」の根拠

『アビイ・ロード』のジャケット写真は、いわゆる「ポール死亡説」の根拠の一つともなった。写真でのポールは1人だけ裸足であり[4]、左利きにもかかわらず右手にタバコを持っている、路上に駐められたフォルクスワーゲン・タイプ1のナンバープレートが「28IF」であるのが、もしポールが生きていれば28歳である(「28」「IF」)ことを意味している、白いスーツで長髪にひげを蓄えたジョンは「神父」、黒いスーツを着たリンゴは「葬儀屋」、スーツ姿で裸足のポールは「死体」、デニムシャツにジーンズ姿のジョージは「墓堀人」を意味しているという理由からだった。この「281F」のフォルクスワーゲンは、1980年代に行われたサザビーズのオークションで5000ポンドの値段が付き、当時のロックンロールのコレクションの相場異例の高価格であった。

パロディ

サザンオールスターズの『キラーストリート』やずうとるびの『明日の花嫁さん ビバ・ジャパン'77』など、世界中で最もジャケットがパロディー化される、いわゆるパロジャケが多いジャケット写真としても知られる。ポール・マッカートニーは、自身のアルバム『ポール・イズ・ライブ』において、自らパロディーを披露している(このアルバム・タイトルは、ライブ・アルバムである点と、前述の「ポール死亡説」とをかけている)。かぐや姫の曲「アビーロードの街」では、横断歩道をこのジャケット写真になぞらえている。

収録曲

アナログA面

  1. カム・トゥゲザー[5] - Come Together (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(4'20")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
  2. サムシング - Something (Harrison)
    演奏時間:(3'03")、リード・ヴォーカル:ジョージ・ハリスン
  3. マックスウェルズ・シルヴァー・ハンマー - Maxwell's Silver Hammer (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(3'27")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
  4. オー!ダーリン - Oh! Darling (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(3'26")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
  5. オクトパスズ・ガーデン - Octopus's Garden (Starkey)
    演奏時間:(2'51")、リード・ヴォーカル:リンゴ・スター
  6. アイ・ウォント・ユー - I Want You (She's So Heavy) (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(7'47")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン

アナログB面

  1. ヒア・カムズ・ザ・サン - Here Comes The Sun (Harrison)
    演奏時間:(3'05")、リード・ヴォーカル:ジョージ・ハリスン
  2. ビコーズ - Because (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'45")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
  3. ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー - You Never Give Me Your Money (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(4'02")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
  4. サン・キング - Sun King (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'26")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
  5. ミーン・ミスター・マスタード - Mean Mr. Mustard (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(1'06")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
  6. ポリシーン・パン - Polythene Pam (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(1'12")、リード・ヴォーカル:ジョン・レノン
  7. シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウィンドー - She Came In Through The Bathroom Window (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(1'57")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
  8. ゴールデン・スランバーズ - Golden Slumbers (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(1'31")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
  9. キャリー・ザット・ウェイト - Carry That Weight (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(1'36")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
  10. ジ・エンド - The End (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(2'19")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー
  11. ハー・マジェスティー[6] - Her Majesty (Lennon - McCartney)
    演奏時間:(0'23")、リード・ヴォーカル:ポール・マッカートニー

各国での発売形態

日付 レーベル 発売形態 カタログ番号
イギリス 1969年9月26日 Apple Records/EMI LP PCS 7088
アメリカ 1969年10月1日 Apple, Capitol Records LP SO-383
日本 1969年10月21日 東芝音楽工業(現:EMIミュージック・ジャパン)/Apple LP AP-8815
Worldwide reissue 1987年10月10日 Apple, Parlophone, EMI CD CDP 7 46446 2
日本 1987年10月19日 EMI/ODEON RECORDS/Apple/東芝EMI(現:EMIミュージック・ジャパン) CD CP32-5332
日本 2004年1月21日 Parlophone/Apple/東芝EMI(現:EMIミュージック・ジャパン) Remastered LP TOJP-60142

関連文献

脚注

  1. ^ a b c ジョニー・ディーン編『ザ・ベスト・オブ・ザ・ビートルズ・ブック 日本語翻訳版』平林祥・新井崇嗣・上西園誠訳、2005年、リットーミュージック、228-231ページ。
  2. ^ 『The Beatles アンソロジー』、2000年 リットーミュージック、337ページ。しかし、エメリックよると、アビイ・ロード外の写真撮影およびアルバム名の発案者はリンゴだ、と語っている。
  3. ^ ビートルズ「アビーロード」の横断歩道、文化・歴史遺産に指定=英 - 2010年12月23日、時事ドットコム。
  4. ^ ポールによれば、これは思いつきでやったとのこと。
  5. ^ アメリカで発売されたカセットテープでは「カム・トゥゲザー」と「ヒア・カムズ・ザ・サン」が入れ替えられたヴァージョンが存在したが、その後発売された全てのヴァージョン(CDを含む)はオリジナルの曲順に修正されている。
  6. ^ 当初B面の11曲目である「ハー・マジェスティー」はジャケットにクレジットされていなかった。詳細は「ハー・マジェスティー」を参照のこと。

外部リンク


アビイ・ロード (曖昧さ回避)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/11 04:58 UTC 版)

(アビーロード から転送)

アビイ・ロードアビー・ロードとも、Abbey Road)






アビーロードに関係した商品


アビーロードのページへのリンク
「アビーロード」の関連用語
アビーロードのお隣キーワード
モバイル
モバイル版のWeblioは、下記のURLからアクセスしてください。
http://m.weblio.jp/
» モバイルで「アビーロード」を見る
_ _   


アビーロードのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアビイ・ロード (改訂履歴)、アビイ・ロード (曖昧さ回避) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2012 Weblio RSS