アノストムス上科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/06 21:18 UTC 版)
アノストムス上科 Anostomoidea は4科25属260種で構成される。クリマタ科・プロキロダス科、およびアノストムス科・キロダス科はそれぞれ2科ずつまとまって、名称未定の下位分類群を構成する。前者は鰓弓の上部に大きな袋状の器官をもつ。また、上部の咽頭歯は発達が悪く、大半の仲間はデトリタス食性である。本群を単系統群として規定するための共有派生形質の多くは、摂食に関係した特徴となっている。 アノストムス科・キロダス科は下顎がやや短く、上下の顎に一列の歯列をもつ。咽頭歯は上下ともよく発達する。頭を下げた斜めの状態で泳ぐ種類が多く、英語名 (headstander) の由来となっている。デトリタス食性あるいは草食性のグループである。 クリマタ科 Curimatidae 8属95種を含み、コスタリカ南部からアルゼンチン北部にかけて分布する。顎の歯を欠き、鰓耙の発達も悪い。藻類など微細な有機物を餌としている。Curimata Cyphocharax Steindachnerina 他5属 プロキロダス科 Prochilodontidae 3属21種からなり、南アメリカ北部を中心に分布する。口を突き出すことができる。唇は肥大し、吸盤状となっている。顎には微細な歯を多数もつ。Prochilodus 他2属(Ichthyoelephas・Semaprochilodus) アノストムス科 Anostomidae 12属137種が所属し、中央アメリカ南部から南アメリカにかけて分布する。大半が草食あるいはデトリタス食性である。口は小さく、顎を突き出すことはできない。前上顎骨は主上顎骨よりも大きい。Anostomus Laemolyta Leporinus Schizodon 他8属 キロダス科 Chilodontidae 2属7種からなり、南アメリカ北部に分布する。前上顎骨は比較的小さい。Caenotropus Chilodus
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