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アナトーリー・アレクサンドロフ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/02/01 11:55 UTC 版)
| クラシック音楽 |
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アナトーリィ・ニコラーイェヴィチ・アレクサーンドロフ(ロシア語: Анато́лий Никола́евич Алекса́ндров; Anatoly Nikolayevich Alexandrov, *1888年5月25日 モスクワ - †1982年4月16日 同地)はソ連邦の作曲家・ピアニスト。ロシア人。
目次 |
生涯
モスクワの音楽家一家に生まれ、やはりピアニストであった母親からピアノの手ほどきを受ける。少年時代にアレクサンドロフ家はたびたび転居を繰り返したが、それでも1906年にはモスクワに戻っている。この頃に母親は、息子のために作曲の教師を探す決心を固めていた。セルゲイ・タネーエフの推薦書を得て、さしあたって1907年はタネーエフ門下のニコライ・ジリャーエフに入門することになったが、翌年からはタネーエフ本人の指導も受けられるようになった。1910年にモスクワ音楽院に入学し、ピアノを(1915年まで)コンスタンチン・イグムノフに、作曲をセルゲイ・ワシレンコに師事。1916年に金メダルを得て作曲科を卒業する。
その後、第1次世界大戦中は兵士として従軍せざるを得なかったが、ロシア革命では赤軍として戦った。1923年からモスクワ音楽院の教壇に立ち、1926年以降は教授となった(1964年になるまで教職を続け、同年に教育界を退いている)。1920年代の末まで現代音楽協会(ACM)の同人であったが、この集団は、ロシア・プロレタリア音楽同盟(RAPM)の代表的メンバーから手荒い攻撃を受けていた。これによってソ連の現代音楽の創作サークルは、1930年代初めに両方の音楽団体の解散によって、終焉を見ることになったのである。アレクサンドロフは声楽家の女性と結婚して、穏やかな侘住まいに入った。ニコライ・ミャスコフスキーやドミートリイ・ショスタコーヴィチに同じく多作家ではあったものの、作品の公開は控えがちであった。それでもいくつかの国民的栄誉に与かっている。
作曲様式
アレクサンドロフは様式的に見て、アレクサンドル・スクリャービンとニコライ・メトネルの中間に立っている。音楽観においては恩師セルゲイ・タネーエフの影響も小さくない。作曲技法の新機軸と無縁だったわけではないが、ロシア音楽の伝統を尊重しており、前衛音楽には決して与しなかった。ピアノ曲や連作歌曲は、アレクサンドロフの創作活動の重心となっている。
初期(すなわち1920年代末まで)の作品は、すべての作品の中で群を抜いて評価されてきた。この時期のアレクサンドロフは、とりわけ実験精神と遊び心を発揮して、ほとんど印象主義的な雰囲気の、異国風の音響効果を用いていた。しばしば神秘的で恍惚とした気分に染まって、調性の瀬戸際にまで入り込んでいる。しかしながら1932年に、社会主義リアリズムが公的に望ましいと宣告されると、アレクサンドロフも実質的に作風を変化させた。これはつまり、和声法や旋律法に関して、音楽語法を単純化させたということである。とりわけ民族音楽の特徴に頼って、いくつかの作品では民謡ふうの作風さえ採っている。このころ当のアレクサンドロフは、教育用のピアノ曲の作曲に追われており、スクリャービンの影響は目に見えて落ち込んでいった。今やアレクサンドロフの作品は、後期ロマン派音楽ふうになり、明晰に調的な音楽語法が使われるようになった。アレクサンドロフは、最晩年になって作曲活動を振り返り、懐古的な創作姿勢を好んだ。
アレクサンドロフの作品は注目に値するにもかかわらず、こんにち注目されているとは言いがたい。それでも1920年代までは、ロシアのピアノ曲の傑出した作曲家の一人として注目されていたのである。
固有名詞の分類
| 近現代の作曲家 |
ヴァルデマール・フォン・バウスネルン クロード・デルヴァンクール アナトーリー・アレクサンドロフ モーリス・ティリエ スルタン・ガジベコフ |
| ロシアの作曲家 |
パーヴェル・パプスト モデスト・アルトシュラー アナトーリー・アレクサンドロフ アレムダール・カラマーノフ ガジズ・アルメハマトフ |
| ソビエト連邦の作曲家 |
ヴィッサリオン・シェバリーン セルゲイ・スロニムスキー アナトーリー・アレクサンドロフ ボリス・パルサダニアン ガジズ・アルメハマトフ |
