素粒子事典 |
アイソスピンの保存
アイソスピンとは、アップクォークとダウンクォークに、大きさ1/2のベクトル
を対応させたとき、スピンと同様の算術や対称性が成り立つことから提唱された
量である(アイソスピンの項参照)。
強い力による反応の前後において、アイソスピンは保存する
(実際には,アップクオークとダウンクオーク
の質量がわずかばかり違うためこの保存則は近似的に成り立つ)。これは、強い力に
おいて、アップクォークとダウンクォークが保存し、これらのクォークの対称性が
反応において維持されることの結果である。これにより、たとえば、中性のロー中間子が、
荷電パイ中間子対に崩壊はするが、中性パイ中間子対には崩壊しないことが説明できる。
電磁相互作用においては、アイソスピンは保存しない。これは、アップクォークと
ダウンクォークの電荷が違うことから明らかである。また、弱い力においても、アイソ
スピンは保存しない。
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