アイソスタシー【isostasy】
アイソスタシー
アイソスタシー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 17:32 UTC 版)
アイソスタシー(英: isostasy)とは、比較的軽い地殻が、重く流動性のある上部マントルに浮かんでおり、地殻の荷重と地殻に働く浮力がつりあっているとする説。地殻均衡(説)ともいう。
|
- ^ 地球の構造 地質調査総合センター
- ^ 浮力とは別に、物体の浮き沈みはその物体の密度も関係し、一般に物体の密度が大きくなると物体を沈めようとする力も大きくなる。このことから、山脈の下の物質は他の土地に比べ密度が小さいとされる。大陸上部地殻は海洋地殻よりも一般的に密度が小さく、これはP波速度の測定で証明されている(深尾良夫『地震・プレート・陸と海 : 地学入門』岩波書店〈岩波ジュニア新書〉、1985年、[要ページ番号]。全国書誌番号:85041009。OCLC 673429161。)。
- ^ 氷期が終わって氷床が溶け、上部マントルにかかる荷重が小さくなった。このため、一時的にアイソスタシーが崩れて浮力 > 荷重となり、リソスフェアが浮上を続けている。リソスフェアの上昇によって浮力は徐々に弱まっていき、浮力 = 加重(アイソスタシー成立状態)となった時点で浮上も停止すると考えられる。
- 1 アイソスタシーとは
- 2 アイソスタシーの概要
アイソスタシー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 06:41 UTC 版)
「ハイドロアイソスタシー」の記事における「アイソスタシー」の解説
地殻は外側からの荷重に対して、弾力的に動く。そのために地震が起きると断層ができる。マントルは、地殻より粘性がある。だから、外側からの荷重に対してゆっくりと変動する。外側からの荷重の大きさと釣り合ったところで、ゆっくりとした変動は止まる。つまり、地球上で、海水が海底の薄い部分を圧迫する力と、大陸が自己の重さによってマグマを圧迫する力とのバランスを取る、この状態をアイソスタシー(地殻均衡)という。このアイソスタシーを考えることによって過去の汎世界的な海水準を導くことができ、よって、気候変動と海水準の関係をも求めることができる。地震などの急激な地殻変動を考慮しない場合では、 (海水量の変動)+(アイソスタシー)=(海水準) と求められる。
※この「アイソスタシー」の解説は、「ハイドロアイソスタシー」の解説の一部です。
「アイソスタシー」を含む「ハイドロアイソスタシー」の記事については、「ハイドロアイソスタシー」の概要を参照ください。
- アイソスタシーのページへのリンク