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アイアン・ギアー級
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/04/11 09:01 UTC 版)
アイアン・ギアー級(IRON-GEAR Class)は、アニメ『戦闘メカ ザブングル』に登場する架空の地上移動艦の艦級。惑星ゾラの支配階級であるイノセントが供与するランドシップ(以下LS)の一つであり、劇中にはアイアン・ギアー、グレタ・ガリー、ギア・ギアが登場する。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
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概要
人類再生を目指すイノセントがシビリアンと呼ばれる新人類に与えたLSの中でも、極めて特殊な艦である。最大の特徴はウォーカーマシン(以下WM)に変形する機能を有していることである。WM形態は艦船サイズであり、ゾラ史上最大のWMである。
イノセントはシビリアンの精神的発展を勘案して、より複雑なマシンを供与する計画であった。その計画からの推定では、このアイアン・ギアー級はシビリアンの革新を示す象徴的なLSと言える。
しかし、構造の複雑さから故障や燃料消費が多い。LS形態ではホバリングによる浮上航行が可能であるが、変形すると大腿部や脚部に内蔵されたホバー機構が使えなくなるため飛行能力は低下し、せいぜい跳躍が可能な程度となる。劇中初期ではどちらかといえば性能よりも、交易商人として「イノセントより最新鋭のLSを手に入れた」というステータスを顕示する艦として見られており、信頼性が無く取り扱いの難しい厄介なLSとして、操舵手のコトセットは散々愚痴を言い続けていた。
スペック・武装
- ランドシップ時
- 全長:169.7m
- 全備重量:49800t
- 設計最大出力:333000馬力×30(最大)
- 最大速度:129.6km/h
LS状態では170m近い大型艦だが、WM形態への変形により脚部、腕部に当たる部分のほとんどがデッドスペースとなるため、他のランドシップに比べ固定武装と貨物積載容積が少なく、加えて燃費も悪いという欠点を持つ。格納庫は、艦首(変形後は格納される爪先)と艦橋基部(変形後は胸。格納庫兼船倉として使用される)に持つ。WM形態であっても水平を保てるのは腕部を除く胸部以上に限られており、大型WMの積載は4機が事実上の限度で、積載量は大型LSとしては非常に少ないと言わざるを得ない。
主砲はWM形態での爪先部に左右それぞれに20cm砲を連装で2基装備する。WM形態でも水平射撃が可能となっているため、鉛直方向への射撃も可能である。なお、ゾラで20cm砲を装備したLSは本級とデラバス・ギャラン級、エンペラー改級のみである。
- ウォーカーマシン時
- 全高128.6m(文献などでは、138mと書かれている場合もある)
- 全備重量:49800t
- 最大出力:231900馬力
WM状態では全高120mを超える無敵の巨人となる。第5話で初めて変形させた。比較的薄い相手の上面装甲を攻撃することができるため、WM形態による高さを活かした攻撃ではほぼ無敵である。のみならず、その巨大さに恐怖を抱き、戦意喪失する者も少なくない。
反面、WMへの変形は船体に余分なストレスを与え船体寿命を短くするデメリットがある上、船体内部、特に手足の部分は床や天井がLS状態とは方向が異なるため、固定されていない備品がむちゃくちゃな状態となるのは想像に難くない。緩衝装置らしき物もないので動く度に凄まじい振動も伴っており、クルーにとって乗り心地は最悪である(艦橋ですら揺れっぱなしである。しかも安全帯も用意されていない上に、場面によっては窓も開きっぱなしである)。変形後もほとんどの武装が使用可能である。つま先にあたる主砲塔や腰部の副砲は地面に対して直角になるため、砲手席は砲身の後方に吊り下げられている。
操艦は、LS形態・WM形態ともにコトセット・メムマが行うことが多いが、ジロンやファットマンが動かす時もあった。
- 武装
- 20cm連装砲×2
- 76mm連装対艦速射砲×2
- 40mm連装対WM機関砲×4
- 艦首連装ミサイル×2
- 格闘
- その剛腕で対象を殴り飛ばす。コトセット曰く、「殴り合いのためについている手と足」。イノセントがどんな意図でこの機能を与えたのかは不明であるが、グレタのプロメウスを潰したり、ドランを殴り飛ばしたり、ギア・ギア戦で殴り合ったりと、殴り合いの武器として存分に生かされた。5本指のマニピュレーターを装備しているが、このサイズのマニピュレータに握らせる器具や武装はゾラには存在しない(クローバーの玩具には、武器が付属していた)。
- 必殺技
- 大ジャンプ突撃
- 最終話、Xポイント攻略時にラグの発案で実施された必殺戦法。120メートルを超える巨体を宙に飛ばし、対象を踏みつぶす。その威容はティンプも絶句して撤退し、ブレーカー達も逃げ出すほど。その巨体と重力加速度がもたらす破壊力は絶大であり、Xポイントのドームを踏みつぶして穴を開けた。
アイアン・ギアー(初代)
ゾラでも3本の指に入ると言われた有力交易商人、キャリング・カーゴが2機のザブングルタイプのWMとともに入手した。その後、キャリング・カーゴの死亡により、娘のエルチ・カーゴが2代目の所有者および艦長となる。しかしジロン・アモスとの恋愛のもつれで艦を降りることがあり、その場合はコトセットが艦長代理役を務めた。
船体色は赤。安定翼・上腕・大腿部が白。
劇中の活躍
物語の初盤では、バザー会場などで慣らし運転を兼ね、度々変形を試みる描写がある(完全にWMへ変形せず、途中でLS形態へと戻していた)。整備主任であるコトセットは変形に伴う本級の機構の無理を嫌悪しており、「何が最新型だ」と文句を言いつつ、少しでも万全な状態を目指して整備していた。キャリングが死に、エルチに代替わりしたグロッキー戦あたりから変形に成功するが、やはり機構に無理があり、コトセットは「整備中」を名目に変形を極力抑えていた。
その後、度重なる交戦による疲弊の後、第25話で同型艦のグレタ・ガリーとの交戦で大破した。グレタ・ガリー鹵獲後の第26話で、エルチは父の想いが残っているとして爆破、自沈処分とした。
ビッグマン一家との決戦時のみ、3連装遅燃性高熱散榴弾砲(通称ポタン砲)を追加装備している。これはイノセントの1級司政官ビエルから唯一として譲渡された新しい装備であるが、実はビッグマンにも与えられており、デラバス・ギャランにも装備されていた。
小説版
朝日ソノラマのソノラマ文庫版でもアイアン・ギアーは登場し、TVと同じく最初はキャリングが主だったが、途中で死亡し、エルチがその後を継ぐ。変形機能はなく通常の新型LSとされている。猛烈な火力を有するが、キャリングの死後は砲弾他の補給物資をホーラに持ち逃げされており、以後、交戦を避けて逃げ隠ればかりするようになった為に、その高性能ぶりを発揮することはなかった。
途中で後述のアイアン・ギアーIIに乗り換えるものの、最後には再びジロン達の元に戻った。
- 1 アイアン・ギアー級の概要
- 2 グレタ・ガリー
- 3 建造中のアイアン・ギアー級
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