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ワスレナグサ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/04 06:27 UTC 版)

(わすれな草 から転送)

ワスレナグサ
Myosotis palustris a1.jpg
シンワスレナグサ (ワスレナグサ)
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: シソ目 Lamiales
: ムラサキ科 Boraginaceae
: ワスレナグサ属 Myosotis
おもな種
シンワスレナグサ (ワスレナグサ)
Myosotis scorpioides
ノハラワスレナグサ
Myosotis alpestris
エゾムラサキ (ミヤマワスレナグサ)
Myosotis sylvatica
ノハラムラサキ
Myosotis arvensis
ハマワスレナグサ
Myosotis discolor Pers

ワスレナグサ(勿忘草、忘れな草)は、広義には、ムラサキ科ワスレナグサ属のの総称。狭義には、ワスレナグサ属の一種、シンワスレナグサ(学名:Myosotis scorpioides)の和名。ただし、園芸業界でワスレナグサとして流通しているのは、ノハラワスレナグサ(学名:Myosotis alpestris)、エゾムラサキ(学名:Myosotis sylvatica)、あるいはそれらの種間交配種である。一般には、広義の意味で称される。季語である。

目次

概要

ヨーロッパ原産で、北半球温帯から亜寒帯ユーラシア大陸アフリカ大陸オセアニア)に約50種が分布している。日本に渡来したのは、明治時代に園芸業者がノハラワスレナグサ(学名:Myosotis alpestris)を輸入したのが最初と言われている。(しかしワスレナグサ属ということでは、日本には元来、エゾムラサキ(学名:Myosotis sylvatica)一種が自生分布している。)

野生化して各地に群生しており、日本全国(北海道本州四国)に分布している。一般に日当たりと水はけのよい湿性地を好み、耐寒性に優れているが、暑さには弱い。二年生もしくは多年生植物宿根草であるが、日本で栽培すると夏の暑さに当てられて枯れてしまうことから、園芸上は秋まき一年生植物として扱われる。(北海道や長野県の高地など冷涼地では夏を越すことが可能である。)

花期は3月~5月(冷涼地では4月~7月)。春から夏にかけて薄青(紫)色・鮮青(紫)色(園芸種はさらに白色・ピンク色など)をした 6~9ミリ径の小さい5弁の花を咲かせ、花冠の喉に黄色・白色の目(小斑点)をもつ。花は多数でさそり型花序をなし、開花とともにサソリの尾のような巻きは解けて真っ直ぐになる。

高さは20~50cm になり、互生に付く。葉は細長く平らで、長楕円形(葉の中央付近が最も葉の幅が広い)、もしくは倒披針形(葉先近くが最も葉の幅が広い)である。葉から茎まで軟毛に覆われており、属名Myosotis は、そうした葉の様子(細長く多毛で柔らかい)が、ネズミのに似ていることに由来している。(ギリシャ語の「二十日鼠(myos)+耳(otis)」が語源。)

利用

日本では、主に花壇や鉢植えなどで園芸観賞用として栽培されている。 この属の種は全般に、ヨーロッパにおいて、肺などの呼吸器疾患喘息慢性気管支炎など)に効果があるとされ、民間療法で薬(シロップ薬)として用いられることがある。

欧米諸国では、古来より友愛や誠実の象徴として広く親しまれ、アメリカ合衆国ではアラスカ州の州花にもなっている。(Forget-me-not としてで、種小名は特定されていない。)




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