航空軍事用語辞典++ |
【レオパルト】
ドイツ陸軍の現行の主力戦車。レオパルドとも言う。
戦車王国ドイツの復活を告げた世界一流の主力戦車で、攻撃力、防御力、機動性のバランスの取れた最良の戦車といわれる。105mmライフル砲装備のレオパルト1、120mm滑腔砲を装備したレオパルト2と二つのタイプがあり、それぞれにバリエーションがある。
レオパルト1
第一世代に相当するドイツの主力戦車はアメリカ製のM41、M47、M48で次期主力戦車はNATO戦車共同開発プロジェクトで開発される予定だったが、各国のニーズが微妙に違っていた為頓挫し、レオパルト1の開発と相成った。
レオパルト1の装甲は均質圧延装甲の全溶接構造で構成されており、最大80mmで避弾径始を考慮した丸みを帯びた形になっている。全体としては装甲防御は弱いが、これは当時対戦車火器の発達により装甲防御が難しくなった為機動性によって攻撃を回避しようという試みの為である。
主砲は西側第2世代MBTの標準砲であるイギリス製の50口径105mm施条砲L7A3が搭載されている。この砲はAPDSで初速1478m/s、発射速度は毎分10発、1000mでの初弾命中率は85%と優秀で、NATO各国がこぞって採用し、今でも使い続けているところも多い。そのため弾薬の共通化が図りやすかったことも採用理由の一つと思われる。また、副武装としてMG3を2挺装備し、さらに砲塔左右に発煙弾発射機を各4基備える。
エンジンはMTU社のMB838CaM-500 V型10気筒他燃料液冷スーパーチャージド・ディーゼルエンジンを装備し、総排気量は37400ccで830hpをたたき出し、最大65km/hでの走行が可能。
改良が盛んな為、多数のバリエーションがあり、ここではそのいくつかを紹介する。
- レオパルト1A1
主砲にアメリカ製の砲塔安定システムを追加して命中率を高め、それまでのアクティブ赤外線暗視装置をスターライトスコープに換装し、スカートを更新した強化タイプ。全重量は若干増加したが機動力に大きな変化は見られなかった。 - レオパルト1A2
レオパルトA1の防御力向上タイプで前面から側面にかけて装甲が約20〜10�ほど追加されている。また、そのほとんどが第6機甲擲弾兵師団に配備されている。 - レオパルト1A3
レオパルト1A2に新設計の砲塔を搭載したタイプ。この砲塔は従来の常識を打ち破り、現在の複合装甲に繋がる中空装甲(成形炸薬弾防御に有効)を採用し、平面装甲を組み合わせた鋭角なデザインを採っている。また、ペリスコープ2基が固定式から旋回式へと変った。
- レオパルト1A4
新型FCSを搭載した能力向上型で、弾道コンピューターが新たに追加され、命中率向上が図られている。しかし、新型FCSは多くのスペースを必要とした為携行主砲弾の数が5発減って55発となった。 - レオパルト1A5
夜間戦闘能力、発射速度/命中精度の向上、行進間射撃能力などが強化されたレオパルト1の最終型。レーザー測距装置と熱線暗視装置を組み込んだ新型FCSを搭載し、新たにAPFSDSを搭載して装甲貫通能力を高めている。 - ゲーパルト対空自走砲
レオパルト1の車体を流用し、捜索レーダーと追尾レーダ連動のスイスのエリコン社製35mm機関砲を連装で装備した対空自走砲。同タイプの対空自走砲の先駆け的存在。
れおぱるとに関連した本
- レオパルト2主力戦車―1979‐1998 (オスプレイ・ミリタリー・シリーズ世界の戦車イラストレイテッド) マイケル バドロック 大日本絵画
- レオパルト戦車―世界最強の陸上兵器 (メカニックブックス) 浜田 一穂 原書房
- ウォーマシンレポート新シリーズNo.1 レオパルト2戦車 臨時増刊 アルゴノート アルゴノート