やつす

デジタル大辞泉

やつ・す【^×俏す／^×窶す】

読み方：やつす

［動サ五（四）］

１ 目立たないように姿を変える。また、みすぼらしい姿にする。「身を—・す」

２ やせるほど思い込む。顔形が変わるほど、一つのことに夢中になる。「恋に身を—・す」

３ 出家する。

「朱雀院の御末にならせ給ひて今はと—・し給ひし際にこそ」〈源・宿木〉

４ 省略する。

「文字一字…、—・して書けば」〈浄・遊君三世相〉

５ くつろぐ。

「事過ぎてあとは—・して乱れ酒」〈浮・一代男・七〉

６ 似せてつくる。まねる。

「玄宗の花軍(はないくさ)を—・し」〈浮・永代蔵・三〉

７ 化粧する。めかす。

「—・さずに濡れ事をする新五郎」〈柳多留・二一〉

京ことば

やつす

京ことば	意味
やつす	めかす　　　　　*えらいやつしてどこいかはりますの

大阪弁

やつす

大阪弁	訳語	解説
やつす	おしゃれする、めかす to do oneself up; to pretty onself up 打扮得很漂亮	窶す。そないやつしてどこ行くねん、と使う。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

やつす

出典:『Wiktionary』 (2021/10/27 16:29 UTC 版)

動詞

やつす【窶す、俏す】

1. 地味な姿になる。みすぼらしい姿になる。
   • ルンペンに身をやつす。
2. やせるほどに思い込む。様子が変わるほど夢中になる。
   • 恋に浮き身をやつす。
3. （関西方言）おめかしをする。

語源

• 「やす（=現代語:やせる）」より。

発音

三拍動詞二類^(?)

• 連体形

  (平安時代)やとぅす

  (南北朝時代)や​とぅす

  (室町時代)や​つす

  (江戸時代)や​つす

動詞

やつす【窶す、俏す】

1. 地味な姿になる。みすぼらしい姿になる。
2. 出家する。

活用

やつ-す 動詞活用表（日本語の活用）

サ行四段活用
語幹	未然形	連用形	終止形	連体形	已然形	命令形
やつ	さ	し	す	す	せ	せ

関連語

• 他動詞:やつれる

Weblio日本語例文用例辞書

「やつす」の例文・使い方・用例・文例

• 何に憂き身をやつす
• 恋に憂き身をやつす
• 恋に焦がれる、恋に憂き身をやつす
• 身をやつす
• 人目をはばかって身なりをやつす