むやみ

実用日本語表現辞典

無闇

読み方：むやみ
別表記：無暗

結果を十分に考えずに、無思慮に行動するさま、加減を考えずやたらめったらと行うことなどを意味する表現。「むやみやたら」の言い回しで用いられることが多い。

（2012年10月30日更新）

デジタル大辞泉

むやみ【無闇／無^▽暗】

読み方：むやみ

［名・形動］

１ 結果や是非を考えないで、いちずに物事をすること。また、そのさま。「—な約束はしない方がよい」

「なぜそんな—をした」〈漱石・坊っちゃん〉

２ 物事の状態が度を超えて甚だしいさま。ひどい。「—に金がかかる」

「—な大わらんじの片足を」〈柳田・山の人生〉

[補説] 「無闇」「無暗」は当て字。

[用法] むやみ・やたら——「夜はむやみに（やたらに）出歩かないほうがいい」「むやみな（やたらな）ことは言えない」「説明がむやみに（やたらに）長い」など、度が過ぎるようすの意では相通じて用いられる。◇「むやみ」は、善悪やあとさきを考えないで事を行う点に重点がある。「むやみに酒を勧めてはいけない」「むやみに進学しても意味はない」◇「やたら」は、理由やけじめもなく繰り返すようすをいう。「やたらに文句を言う」「やたらぺこぺこ頭を下げる候補者」◇類似の語に「無性に」があり、感情や欲求などが強くわき起こるようすに多く使われる。「最近、無性に故郷が恋しくなることがある」「汚職の報道に無性に腹が立つ」

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

むやみ

出典:『Wiktionary』 (2021/11/01 07:00 UTC 版)

発音

• (東京) む​やみ [múꜜyàmì] (頭高型 – [1])
• IPA^(?): [mɯ̟ᵝja̠mʲi]

名詞・形容動詞

むやみ【無闇・無暗　いずれも当て字】

1. 大した理由もないのに深く考えずに行動する様子。
2. 度を超しているさま。

派生語

• むやみやたら

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「むやみ」の例文・使い方・用例・文例

• 彼はむやみに名声を欲しがる
• 私の意見はその会議でむやみな称賛でもって受け入れられた。
• むやみに薬をださない。
• むやみに薬をだす。
• むやみに自殺を否定しようとは思いませんが、親が子どもを道連れにするのはぜったいにやめてほしい、と思います。
• 彼は権力をむやみに欲しがる.
• 彼は私にむやみと感謝した.
• ひどく[むやみに]急いで.
• 私はむやみに人と約束はしない.
• いったん職業を決めたらむやみに変えてはいけない.
• 彼はむやみに人を疑う
• 始めはむやみに西洋風を真似たものだ
• あの人はむやみに本を読む
• 彼は後見人の権利を振りまわしてむやみに家事に干渉する
• 勝ちに乗じてむやみに進んだ
• 彼は若い細君を持ってむやみに可愛がっている
• 老人は孫どもをむやみに可愛がる
• 彼はむやみに子どもを可愛がる