むしくい

デジタル大辞泉

むし‐くい〔‐くひ〕【虫食い／虫^×喰い】

読み方：むしくい

１ 虫が食うこと。また、そのあと。「—の古本」「—の葉」

２ 陶磁器の縁に表れた釉(うわぐすり)の小さな剝落(はくらく)のあと。虫が食ったあとに似る。釉が素地(きじ)によく付着していないとできる。中国明代末期の古染め付けに多くみられ、茶人が賞玩(しょうがん)した。

３ スズメ目ムシクイ科ムシクイ属の鳥の総称。日本ではセンダイムシクイ・メボソムシクイ・エゾムシクイ・イイジマムシクイが繁殖。羽色はいずれも暗緑色で白い眉斑があり、似ているが、さえずりが異なる。林にすみ昆虫やクモを主食とする。

４ 老いた鶯(うぐいす)のこと。

「夏、秋の末まで老い声に鳴きて、—など、ようもあらぬ者は」〈枕・四一〉

日本語活用形辞書

虫食い

読み方：むしくい

ワ行五段活用の動詞「虫食う」の連用形、あるいは連用形が名詞化したもの。

終止形

虫食う  » 「虫食う」の意味を調べる

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伝統的工芸品用語集

虫喰

読み方：むしくい

化粧掛けしたところの一部が、釉薬と共に剥がれて下の胎土があらわになった痕。古染付や古伊万里に見られ、茶人たちは景色として賞美しました。

隠語大辞典

虫食

読み方：むしくい

1. 鳴きやめた鶯のことをいふ。枕草子に「夏秋の末まで、おい声に鳴きて、虫くひなどようもあらぬものは、名をつけかへていふぞ口惜し」とある。

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ウィキペディア小見出し辞書

むしくい（虫食い）

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2017/04/18 00:16 UTC 版)

「ポケットモンスターの技一覧 (は-わ)」の記事における「むしくい（虫食い）」の解説

むしタイプの物理技。相手が「きのみ」を持っている場合、その効果を自分のものとして使える。その場合、相手の「きのみ」は無くなる。むしタイプが弱点の相手が持っている「タンガのみ」は発動し、特性が「ぶきよう」のポケモンは「きのみ」の効果は得られないが、「きのみ」自体は無くなる。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

むしくい

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 04:29 UTC 版)

名詞

むしくい【虫食い、虫喰い】

1. 虫が食うこと。虫に食われたものや虫に食われたあと。
2. 白磁の皿や鉢などの縁に見られる小さな釉が剝落したあと。
3. 老い鶯。残鶯。
4. スズメ目ウグイス科ムシクイ類に属する鳥の総称。