三省堂 大辞林 |
むざと 1
〔古くは「むさと」〕
(1)やすやすと。むざむざと。
「―撲犬師(いぬころし)に打たれもせまじ/こがね丸(小波)」
(2)考えもなく。軽率に。むやみに。
「―は文も通はせ難く/金色夜叉(紅葉)」
(3)取るに足りないさま。
「赤木の数珠(じゆず)ではなうて―したる数珠玉をとりあつめ/狂言・蟹山伏」
品詞の分類
「むざと」の用例一覧
豊島与志雄 川端柳 (青空文庫)
はまだ抵抗出来るけれど、次の瞬間には、惜しいなと思う。盗めば盗めるのに惜しいなと思う。俺が盗まなくても、どうせ誰かが盗むのだろう——(盗人の心理の面白さよ)——誰かが盗むだろう、むざむざと人に盗ませて……実に惜しいな、と思...
www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42522_22738.html
高村光太郎 人の首 (青空文庫)
の中であまり好い首の人に偶然逢うと別れるのに心が残る。思い切って話しかけようかと思う事が度々ある。女の人などは一生に二十日間位しかあるまいと思うような特に美しい期間がある。それをむざむざと過させてしまうのが惜しい。 底本:「昭和文学全集第4巻」小学...
www.aozora.gr.jp/cards/001168/files/46377_25637.html
新美南吉:張紅倫 (青空文庫)
きつけられたら、むざむざところされるにきまっている、と思いかえし、そのまま、だまってこしをおろしました。 あすの朝になったら、だれかがさがしあてて、ひきあげてくれるだろうと考えながら、まる...
www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/633.html