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落ち

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/03/17 18:42 UTC 版)

(まわり落ち から転送)

落ちおち・オチ

  • 笑い話など、物語の結末のこと。下げとも言う(本記事で詳述)。
  • テレビドラマや映画などで、キャストロールの最後に名前が出る俳優。ドラマ内の最ベテラン役者や重要な役どころの俳優が名を連ねるのが一般的。
  • 警察用語。「自供(した、する等)」と言う意

落ちおち)とは、笑い話など物語の結末のこと。多くの場合おかしみのある部分だが怪談などの結末も指すため一概には言えない。下げ(さげ)とも言う。 演者が下げると客が落ちる為、厳密には下げには演者の技量も含まれる。

目次

落語の落ち

古典的な分類

落語の落ちとしては最も一般的な分類法だが、分類の視点が統一されていないなどの欠点があるため、あたらしい分類が複数考案されている。

にわか落ち
駄洒落の落ち、「地口落ち」とも
拍子落ち
何度か目の落ちで終わるもの
逆さ落ち
立場が入れ替わるもの
考え落ち
パッと聞いたところではよく分からないがその後よく考えると笑えてくるもの
まわり落ち
結末が、噺の最初に戻るもの
見立て落ち
意表をつく結末になるもの
間抜け落ち
間抜けなことを言って終わるもの
とたん落ち
決めの台詞で終わるもの
ぶっつけ落ち
全く関係のない落ちを持って来て,終わりにする。(「やかん」が、代表的な例,)
しぐさ落ち
身振りで表して終わるもの
しぐさ落ちは、話芸による落語のなかでも特異であると言える。演者が実際に高座で倒れる『死神』が代表例。
冗談落ち
本来の下げまで語ると持ち時間内で収まらないとき、切りの良い所で「冗談言っちゃいけねえ」といって終わらせる。


桂枝雀による4分類

桂枝雀は笑いは緊張の緩和によって起こるという理論を立て、それと平行して落語の落ちを4種類に分類した。観客がどこで笑いを感じるかに視点を定めて科学的な分類を実現した。[1]

ドンデン
物事の展開がいったん落ち着きや一致を見せることによって観客の心理が一度安定に傾き、その後に意外な展開になって不安定な方向に振れることで、落差により笑いが起きる。逆のパターンが「謎解き」である。
謎解き
物事の展開が観客にとっての謎を生むことで心理が不安定に傾き、その後に謎が解決して安定することで笑いが起きる。逆のパターンが「ドンデン」である。
へん
安定状態を経由せず、通常の状態からいきなり物事が不安定な方向に逸脱してしまう作用によって笑いが起きる。逆のパターンが「合わせ」である。
合わせ
不安定な状態を経由せず、二つの異なる物事が合致してしまう安定化の作用によって笑いが起きる。逆のパターンが「へん」である。

漫画のオチ

本記事の記事名は「落ち」だが、漫画の分野においては、漢字ではなくカタカナで「オチ」と表記されることが多い。

(4コマ以外の)ギャグ漫画のオチ

4コマ漫画のオチ

4コマ漫画では、縦に1列に並べた4コマを起承転結の配置とし、4コマ目にオチを配置するのが基本的な表現形式である。4コマ漫画でのオチは、駄洒落や言葉遊びを用いるもの、突拍子も無い状態に突然移行させるものなどのように、落語の落ちと同様のものもあれば、キャラクターの性格を用いるもの、既に1 - 3コマ目が充分に不条理であることを再認識させるものなど、様々なパターンがある。

但し、最近は、3コマ目にもオチを配置した2段オチと呼ばれるものや、本来は内容の表題であった小見出し(サブタイトル)もオチの要素とするもの(4コマ目まで読んで初めて小見出しの意味がわかるもの)など、必ずしも起承転結に沿わない形で笑いを取るものも多い。ここにおいて、「オチ」という語は、本来の「結末」の意味は既に失われ、単に笑わせどころ(作者が読者を笑わせるための仕掛けを施した箇所)の意としてのみ使われている。

また、各4コマごとにオチをつけながら完結させずに次の4コマに連続させる、ストーリー4コマと呼ばれる形式も存在するが、この形式においては、4コマ漫画でありながら笑わせどころが存在しない場合もある。この場合の4コマ目は、感動させるなど情動に訴えるものや、次回への伏線を貼って期待を持たせるものなど、“笑いどころではないが「話の結末」としては適切なもの”になることが多い。但し、この場合にも前者は感動オチと称されることがあり、笑わせどころでなくても「オチ」という語が使われている

4コマ漫画での「オチ」は、どの場面を指し、どのような描写であるか、一義的に定まるものではないといえよう。

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  1. ^ 桂枝雀『らくごDE枝雀』ちくま文庫刊、1993年10月21日発行(90-125ページ)


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