まぶさび
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/08 15:18 UTC 版)
まぶさびとは、篠原資明が「まぶしさ」と「さびしさ」を掛けあわせて作った造語。美的理念とともに宗教的理念をさす言葉である。美的理念としては、とりわけ20世紀以降にはぐくまれ顕在化してきた「透きとおり」の美学と「まばゆさ」の美学を、日本古来のさびの境地で受けとめようとする一方で、宗教的理念としては、一種の即身成仏を目ざそうとする。この即身成仏は、具体的には、「まぶしさの、さびしさに、ふりそそぐ」という滝見立てを基本とする「まぶさび行」によって行なわれる。この光の滝を手のひらに受けとめ、「まぶしさの、さびしさに、ふりそそぐ」と唱え、この滝を観想する、という身口意の三密からなる行、それが「まぶさび行」である。この「まぶさびの滝」は、密教の月輪観から発想されている。
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