マネー‐ロンダリング【money laundering】
マネーロンダリング(まねーろんだりんぐ)
麻薬取引、武器輸出、売春などの犯罪により不正に得た資金について、複数の金融機関の口座を転々と移動させることで、その資金の出所を分からなくする行為をいう。
「汚れた資金」を「きれいな資金」に見せかけることから、資金洗浄と呼ばれている。捜査当局による犯罪の摘発から逃れるため、架空の口座を開設したり、資金の流れを複雑にしたりして、資金の洗浄を図る。「きれい」になった資金は、さらなる犯罪の原資となる場合が多い。
マネーロンダリングを防止する目的で、銀行口座などを新規に開設するさい、身分証明書の提示を求められる。また、所定の金額を上回る金融取引でも、本人の確認をすることがある。
最近では、犯罪組織のグローバル化とともに、マネーロンダリング対策が国際的な課題となってきた。国際連合は、1988年に麻薬新条約を採択し、国際的な犯罪組織による麻薬取引の取り締まりを強化するよう加盟国に求めている。日本は1992年に麻薬新条約に批准し、マネーロンダリングを処罰する法律を成立させた。
資本の国際的な移動が犯罪組織の活動を支える温床となっている側面があるだけに、各国はマネーロンダリングに対して一様に厳しく対応することが求められる。
(2001.10.03更新)
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