まつもと せいちょうとは? わかりやすく解説

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まつもと‐せいちょう〔‐セイチヤウ〕【松本清張】

読み方:まつもとせいちょう

[1909〜1992小説家福岡生まれ本名清張(きよはる)。犯罪動機重視し背後にある現代社会仕組み描き出した推理小説点と線」「ゼロの焦点」などで、社会派推理小説という新分野開拓時代小説ノンフィクション古代史論考など分野でも活躍。他に「日本の黒い霧」「砂の器」など多数


松本清張

読み方:まつもと せいちょう

小説家福岡県の人。本名清張(きよはる)。石版印刷版下工を経て朝日新聞入社。「週刊朝日」で『西郷札』が入選、『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞その後作家活動専念し、『点と線』『砂の器』などの長編推理小説で広い読者層獲得しベストセラーとなった日本推理作家協会理事長。『松本清張全集』がある。平成4年1992)歿、82才。

松本清張(まつもと・せいちょう)

1909年(明42)、福岡県北九州市小倉生まれ文壇作家探偵小説勉強会影の会会員
1929年(昭4)、借用した左翼雑誌戦旗」が元で小倉署の留置場入れられる
1951年(昭26)、国鉄日本交通公社全日本観光連盟共催全国観光ポスター公募に、「天草へ」が推薦受賞
1951年(昭26)、「週刊朝日」の「百万人の小説募集に「西郷札」が三等入選し、「週刊朝日」に掲載当時朝日新聞九州支社広告部に勤務していたため、同じ朝日新聞社員を一等入選させるわけにはいかないため、降格されたという。同作同時に1951年(昭26)の第26回直木賞候補となる。
1952年(昭27)、木々高太郎勧められ、「或る「小倉日記」伝」を「三田文学」に発表し1953年(昭28)、第28回芥川賞受賞。はじめは直木賞候補作だったのだが、芥川賞まわされたもの。また、同時に日本文藝家協会の「創作代表選第11巻(昭和27年後期)」に収録される。
1953年(昭28)、「オール読物」に掲載された「啾啾吟」が第一回オール新人佳作第一席に入選
1955年(昭30)に「文藝春秋」に発表した家康山師」は日本文藝家協会の「代表作時代小説 昭和30年度」に収録される。
1955年(昭30)、初めての探偵小説張りこみ」を「小説新潮」に発表
1955年(昭30)、小倉から東京練馬区移住
1956年(昭31)に「オール読物」に発表した「ひとりの武将」は日本文藝家協会の「代表作時代小説 昭和31年度」に収録される。
1956年(昭31)、「小説新潮」に掲載された「顔」を中心に編まれ短編集により、1957年(昭32)、第十日本探偵作家クラブ賞受賞同時に「顔」は日本探偵作家クラブの「探偵小説年鑑1957年版」に収録される。
1956年(昭31)に「オール読物」に発表した「いびき」は日本文藝家協会の「代表作時代小説 昭和32年度」に収録される。
1957年(昭32)に「小説新潮」に発表した地方紙を買う女」は日本探偵作家クラブの「探偵小説年鑑1958年版」に収録される。
1958年(昭33)、「点と線」を「旅」に発表し今まで一部愛好者のものだった探偵小説解放した画期的な作品となった日本探偵小説史上屈指の名作
1958年(昭33)に「小説新潮」に発表した巻頭句の女」が日本探偵作家クラブの「探偵小説年鑑1959年度版」に収録される。
1959年(昭34)に「文春」に発表した上申書」は日本探偵作家クラブの「推理小説ベスト15 1960年版」に収録される。
1959年(昭34)、「文芸春秋」に掲載された「小説帝銀事件」は第16回文芸春秋読者賞受賞
1960年(昭35)、「黒い福音」を「週刊コウロン」に発表。この作品は「ヒッチコックマガジン」の1961年(昭36)ベストで1位に選ばれている。
1961年(昭36)に「週刊朝日」に発表した水の中の顔」は日本文藝家協会の「代表作時代小説 昭和36年度」に収録される。
1961年(昭36)に「小説新潮」に発表した偶数」は日本探偵作家クラブの「1961 推理小説ベスト20」に収録される。
1961年(昭36)、「」を「宝石」に発表
1961年(昭36)に「婦人公論」に発表した万葉翡翠」は日本探偵作家クラブの「1962 推理小説ベスト20」に収録される。
1962年(昭37)、「時間の習俗」を「旅」にて発表。この作品は「ヒッチコックマガジン」の1962年ベスト3位選ばれている。
1962年(昭37)に「小説中央公論」に発表した「閉銷」は日本推理作家協会の「推理小説ベスト24 1963年版」に収録される。
1962年(昭37)、日本文芸家協会理事就任
1963年(昭38)に「小説新潮」に発表したたづたづし」は日本推理作家協会の「推理小説ベスト24 1964年版」に収録される。
1963年(昭38)、「日本の黒い霧」(1960年(昭35)文芸春秋)、「深層海流」(1961年(昭36)文芸春秋)、「現代官僚論」(1965年(昭40)文芸春秋)により、第5回日本ジャーナリスト会議賞受賞
1963年(昭38)、日本推理作家協会理事長就任
1964年(昭39)に「文芸春秋」に発表した脊梁」は日本推理作家協会の「推理小説ベスト24 1965年版」に収録される。
1965年(昭40)に「小説新潮」に発表した六月北海道」は日本推理作家協会の「推理小説ベスト24 1966年版」に収録される。
1965年(昭40)、「草の陰刻」を「読売新聞」に発表
1966年(昭41)、「婦人公論」に掲載された「砂漠の塩」(1965年(昭40))により、第5回婦人公論読者賞受賞
1966年(昭41)、「新本格」を提唱する
1966年(昭41)に「宝石」に発表した「雨」日本推理作家協会の「推理小説代表作選集 推理小説年鑑 1967年版」に収録される。
1967年(昭42)に「小説新潮」に発表した家紋十二の紐<橙色の紐>」は日本推理作家協会の「推理小説代表作選集 推理小説年鑑 1968年版」に収録される。
1967年(昭42)、「週刊文春」に掲載した昭和史発掘」、「小説現代」に掲載した花氷」(1966年(昭41))、「逃亡」などで、第一回吉川英治文学賞受賞
1968年(昭43)に「オール讀物」に発表した「山」日本推理作家協会の「推理小説代表作選集 推理小説年鑑 1969年版」に収録される。
1968(昭和43)、「Dの複合」を「宝石」に発表
1969(昭和44)、「アムステルダム運河殺人事件」を「週刊朝日カラー」に発表
1969年(昭44)に「オール讀物」に発表した新開地の事件」は日本推理作家協会の「推理小説代表作選集 推理小説年鑑 1970年版」に収録される。
1970年(昭45)、「週刊文春」に連載した昭和史発掘」(1964年(昭39)~1971年(昭46))などで、第18回菊池寛賞受賞
1970年(昭45)に「オール讀物」に発表した奇妙な被告」は日本推理作家協会の「推理小説代表作選集 推理小説年鑑 1971年版」に収録される。
1971年(昭46)、「小説現代」に掲載された「留守宅の事件」により、第三回小説現代ゴールデン読者賞受賞同時に日本推理作家協会の「推理小説代表作選集 推理小説年鑑 1972年版」に収録される。
1971年(昭46)、日本推理作家協会会長就任
1972年(昭47)に「小説新潮」に発表した理外の理」は日本推理作家協会の「推理小説代表作選集 推理小説年鑑 1973年版」に収録される。
1973年(昭48)、「風の息」を「赤旗」に発表
1973年(昭48)、「ベトナム古代文化視察団長」就任
1973年(昭48)に「オール讀物」に発表した駆ける男」は日本推理作家協会の「推理小説代表作選集 推理小説年鑑 1974年版」に収録される。
1977年(昭52)、第29回NHK放送文化賞受賞
1981年(昭56)に「週刊文春」に発表した十万分の一の偶然」が「週刊文春」の81年傑作ミステリーベスト10」の5位に選ばれる
1987年(昭62)に「小説新潮」に発表した「紙碑」は日本文藝家協会の「現代小説 1988」に収録される。
1989年(平1)、社会派推理小説創始現代史発掘などの作家活動により朝日賞受賞
1992年(平4)、肝癌のため死去




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