国宝松本城擁する城下町には美ヶ原高原などの豊かな自然が生んだ清らかな水がいたる所から湧き出し、市民や観光客に潤いと安らぎの場を提供している。また、町ぐるみで保全に努めている。 「源智の井戸」は酒造りに利用されており「女鳥羽の泉」などには、多くの人が水を汲みに来ている。また、「源地水源地」は現在も水道水源として利用されている。松本市ではこうした恵まれた水源を災害時の飲用水としても利用できるように、中心市街地に「水めぐりの井戸」として新たに10箇所の井戸の整備を進めている。 | | 1日の湧水量:280トン 「源智の井戸」は、松本城主小笠原氏の家臣・河辺与三左衛門源智の持ち井戸で、その名をとって「源智の井戸」と称されたとされ、代々の領主は不浄なき旨の制札を出して保護したといわれる。また、「槻井泉神社の湧泉」は、古代以来のものであり、このあたりの「清水」という地名はこの湧水から起こったとされている。 年間を通じて早朝の清掃や周囲の環境整備、注連縄(しめなわ)のはりかえ、ごみ拾いや周囲の花の水くれなど自主的に行っている。 また、女鳥羽川や薄川などには、「河川をきれいにする会」があり、草刈やごみ拾いなどの河川清掃行い、水質保全に努めている。
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