まくとは? わかりやすく解説

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ま‐く

推量助動詞「む」のク語法上代語》…だろうこと。…しようとすること。

「もみちの過ぎ—惜しみ思ふどち遊ぶ今宵明けずあらぬか」〈万・一九一


ま・く【任く/罷く】

読み方:まく

【一】[動カ下二支配者命令して行動させる意》

官職任じるまた、任命して派遣する

「まつろはぬ国を治め皇子(みこ)ながら—・け給へば」〈万・一九九

命じて退去させる

時に皇孫、姉は醜しとおぼして、召さずして—・け給ふ」〈神代紀・下〉

【二】[動カ四]【一】に同じ。

大君の遠(とほ)のみかどと—・き給ふ官(つかさ)のまにま」〈四一一三

[補説] 四段「まき」は万葉仮名表記「麻気(まけ)」を誤読したところから生じたとする説がある。


ま・く【巻く/×捲く】

読み方:まく

[動カ五(四)

物のまわりに、ゆるみのないようからみつける。「包帯を—・く」「グリップテープを—・く」

長い物・平らな物を、その一端を軸にするように丸める。「反物を—・く」「紙を筒状に—・く」

渦巻き状にする。また、渦巻き状になる。「がとぐろを—・く」「朝顔のつるが—・く」

ねじ・ぜんまいなどをねじり回して締める。「ぜんまいを—・く」「竜頭を—・く」

物を、それについている綱や鎖を軸にからませて持ち上げる。「錨(いかり)を—・く」

まわりを取り囲む包み込む。「煙に—・かれる」

連歌俳諧付合(つけあい)をする。「歌仙を—・く」

登山で、ルート途中にある難所避け迂回して登るまた、そのように道がついている。「大滝を—・いて沢筋をつめる」「頂上を—・く道」

テレビ演劇などで、予定した時間よりも早まる。「撮影1時間—・いて終わる」⇔押す。

10 (「舌をまく」の形で)言葉出ないほど驚いたり、感心したりする。「子供ながらも巧み演奏に舌を—・く」

11 (「管(くだ)をまく」の形で)酒に酔ってとりとめのないこと、不平などを繰り返し言う。「飲んではくだを—・いてばかりいる」

12 (「証文をまく」の形で)借りをなしにする。

丁度いいから証文位はきれいに—・いてやろうかと思っているんだ」〈荷風腕くらべ

13 呼吸荒くなる。

「息ガ—・ク」〈日葡

[可能] まける

[下接句] くだを巻く・煙(けむ)に巻く・舌を巻く尻尾(しっぽ)を巻く・面(つら)に似せてへそを巻く・蜷局(とぐろ)を巻く・長い物には巻かれよ螺子(ねじ)を巻く・旗を巻く


まく【幕】

読み方:まく

[音]マク(呉) バク(漢)

学習漢字6年

[一]マク

中を隠すために張る布。覆いの布。「暗幕煙幕除幕段幕天幕幔幕(まんまく)」

演劇映画で使う垂れ布また、演劇場面区切り。「開幕銀幕字幕終幕序幕閉幕

相撲幕内。「入幕

[二]バク

覆いの布。天幕。「幕営帷幕(いばく)」

天幕張った本陣。「幕舎幕僚

将軍政治を行う所。「幕臣幕政幕府幕吏

幕府」の略。特に、江戸幕府。「幕末佐幕討幕


まく【幕】

読み方:まく

【一】[名]

布を縫い合わせるなどして作り仕切り隔て、また装飾として垂らしためぐらしたりするもの。「—を張る」「紅白の—」

劇場などで、舞台前面垂らし舞台客席とを仕切る布。「—を下ろす

演劇で、幕2開けてから閉じるまでのひとまとまり場面脚本全体大きな段落。幕の開閉伴わない小段落を場というのに対する。「最初の—の通行人役を演じる」

演劇で、幕2引いてある場面終わりにすること。「見得切って—にする」

場面場合。「君などの出る—ではない」

物事終わり。「騒動もこれで—となる」

相撲で幕内。「—下」

【二】接尾助数詞演劇一段落数えるのに用いる。「二—三場」「一—物」


ま・く【×撒く】

読み方:まく

[動カ五(四)《「蒔(ま)く」と同語源》

広い範囲細かく振るようにして散らす。散布するばらまく。「玄関先を—・く」「塩を—・いて土俵上がる

散らして大勢行き渡らせる。「びらを—・く」

話などを周囲広める。「うわさを—・く」

連れの者などの目をくらまし故意はぐれる。「尾行を—・く」

[可能] まける


ま・く【枕く/婚く/×纏く】

読み方:まく

[動カ四]

にする。にして寝る。

かくばかり恋ひつつあらずは高山岩根(いはね)し—・きて死なましものを」〈万・八六〉

《「まぐ」とも》女性共寝する抱いて寝る。また、妻とする。

秋萩の妻を—・かむと」〈万・一七六一〉


まく【膜】

読み方:まく

常用漢字] [音]マク(呉)

体内器官覆い、また仕切る薄い皮。「角膜隔膜鼓膜粘膜脳膜皮膜腹膜肋膜(ろくまく)」

物の表面を覆う薄い皮。「被膜半透膜

「膜」に似た言葉

まく【膜】

読み方:まく

物の表面を覆う薄い皮。

生物体の臓器組織覆い、また隔てている薄い平面状の細胞層。


ま・く【×蒔く/×播く】

読み方:まく

[動カ五(四)

植物の種子を畑などに散らす。また、土に散らし埋める。「もみを—・く」

(「種をまく」の形で比喩(ひゆ)的に用いて物事原因をつくる。「騒動の種を—・く」「自分で—・いた種」

蒔絵(まきえ)をつくる。「流水文様を—・いた文箱(ふばこ)」

[可能] まける


ま・く【設く】

読み方:まく

[動カ下二

前もって用意する設ける。

「頂髪(たぎふさ)の中より、—・けし弦を採り出して」〈記・中〉

その時節を待ちうける。また、待ちうけた時節になる。

「磯の間(ま)ゆ激(たぎ)つ山川絶えあらばまたも相見む秋かた—・けて」〈万・三六一九〉


ま・く【負く】

読み方:まく

[動カ下二「まける」の文語形


負く

読み方:まく

カ行下二段活用動詞「負く」の終止形
「負く」の口語形としては、カ行下一段活用動詞負ける」が対応する

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【仮名】まく
原文membrane

何らかの構造物表面を覆う非常に薄い層状組織のこと。

まく


まく

  1. 逃走スルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・兵庫県

分類 兵庫県


まく

  1. 悪キコト則チ自カラ為シタルコト又ハ他人ノ為シタルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・東京府

分類 東京府


まく


マク

読み方:まく

  1. 六円。

分類 ルンペン大阪


読み方:まく

  1. 夕方或は垣、板塀等。

読み方:まく

  1. 垣ノコトヲ云フ。〔第七類 家屋其他建造物之部・埼玉県
  2. 垣ノコトヲ云フ。〔第七類 家屋其他建造物之部・三重県
  3. 垣ノコトヲ云フ。〔第七類 家屋其他建造物之部・静岡県
  4. 垣ノコトヲ云フ。〔第七類 家屋其他建造物之部・富山県
  5. 塀ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・島根県
  6. 垣、籬、板堺、土塀住家周囲ニ繞ラシタル墻壁。〔第五類 一般建物

分類 三重県埼玉県富山県島根県静岡県


読み方:まく

  1. 人目避くる為めに使用する物をいふ。幕のことをぼちともいふ。〔犯罪語〕
  2. ポツト同意語
  3. 人目を避けるために使うもの。幕のことをぼちという。〔一般犯罪
  4. 掏取の際手許をかくすために使われるもの。〔掏模
  5. すりの使う遮蔽物。幕。〔す〕
  6. スリその手許をかくすためにつかうもの。幕のことを「ぼち」という。

分類 す/犯罪掏摸犯罪犯罪


読み方:まく

  1. 大道具方で取ふ幕は、落幕(おちまく)又はふり落し称する幕で、浅黄幕、山幕浪幕幕、霞幕並木幕、筋塀(すぢべい)幕など何れも狂言のつなぎに用ひるものである。〔歌舞伎

分類 歌舞伎


読み方:まく

  1. 1 遊廓の語、嫌なものを、それと曰はずに立ち去らせ、又来るべきものを来ぬやうにすること。2 連れの者を途中にて、はぐれしむること。
  2. 連れの人と途中でまぎらし離れさすこと。⑵遊女などが嫌う客をいろいろな口実をつくつてよせつけないようにすること。

分類 花柳界

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まく

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 08:28 UTC 版)

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まく

まく

マク



まく

出典:『Wiktionary』 (2021/07/24 11:46 UTC 版)

動詞:蒔く

まく蒔く撒く播く

  1. (蒔く・播く植物そだてるために、たねはたけ散布する。
  2. (蒔く・播くぱらぱら空中から平面散らして落とす。
  3. 撒く液体や粉を広い範囲行き渡らせる
  4. 撒くビラなどを散布する
  5. 撒く)話を広める。
  6. 撒く追手をかわす。

活用

発音(?)

東京式アクセント
ま↘く
京阪式アクセント
ま↗く

関連語

動詞:巻く

まく巻く捲く

  1. ぬの状のものをはじからまるめる。
  2. ひも状のものを、棒状のものの周囲回してつける。
  3. ゼンマイなどを回す。
  4. 放送業界早く進行する

活用

発音(?)

東京式アクセント
ま↗く
京阪式アクセント
↗まく

翻訳

関連語

  • とりまく

動詞:蒔く

まく【蒔く・撒く

  1. (種などを)える。
  2. らす。
  3. 蒔絵まきえをする。
ま-く 動詞活用日本語活用
カ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

発音(?)

二拍動詞二類

ま↗く

諸言語への影響

動詞:巻く

まくく・く・く】

  1. まるめる。げる。
ま-く 動詞活用日本語活用
カ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

発音(?)

二拍動詞一類

↗まく

諸言語への影響

動詞:負く

まくく】

  1. ける。やぶれる。
  2. 相手したがう。
ま-く 動詞活用日本語活用
カ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
くる くれ けよ

発音(?)(連体形)

三拍動詞一類

↗まくる

諸言語への影響

動詞:任く

まくく、罷く

  1. 官職じる。派遣する。
  2. 退出させる。
ま-く 動詞活用日本語活用
カ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
くる くれ けよ

関連語

  • まけ(任け)
  • まかる

動詞:枕く

まくく、く】

上代語

  1. まくらにしてる。
  2. 女性と)一緒に寝る。つまにする。
ま-く 動詞活用日本語活用
カ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形

動詞:設く

まく設く

上代語

  1. あらかじ用意する。
  2. っていた時期になる。
ま-く 動詞活用日本語活用
カ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
くる くれ けよ

派生語

  • まうく

名詞

まく

  1. 上代語)~であろうこと。~しようとすること。

語源

推量助動詞「む」の未然形 + 接尾辞「く」









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