三省堂 大辞林 |
ほっかり 3
(多く「と」を伴って)
(1)あたたかいさま。
「―とした懐炉」
(2)突然現れるさま。だしぬけに起こるさま。
「侍が来て―と百両/歌舞伎・幼稚子敵討」
(3)大口をあいて食いつくさま。
「その美しいのどぶえへ―とくらひついて/歌舞伎・鳴神」
(4)うっかり。
「海野―とたらされ/浄瑠璃・百日曾我」
(5)ほんのりと明るいさま。
「行灯へ―とあかりともり/歌舞伎・彩入御伽草」
品詞の分類
「ほっかり」の用例一覧
種田山頭火 白い路 (青空文庫)
種田山頭火 白い路 白い路 種田山頭火 熟した果実がおのずから落ちるように、ほっかりと眼が覚めた。働けるだけ働いて、寝たいだけ寝た後の気分は、安らかさのうちに一味の空しさを含んでいる。…… 妻は...
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庭の怪 (青空文庫)
いだすと瓦盃の縁に唇を持って往った。 静な跫音がすぐ傍で聞えたので、光長はちょと顔を左のほうへ向けた。其処には切灯台の微(うす)紅い灯(ひ)がほっかりと青い畳の上を照らしていたが、その灯の光に十五六に見える細長い顔をした女(め)の童(わら...
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杉田久女 女流俳句を味読す (青空文庫)
やあとさきもなき夢の橋 妙子 ぼうっとしてそれこそ、ばら色の靄でもかかっている様な、春暁のねむりの中に、ほっかりと七彩の夢の浮橋があとさきもなくかかっている。そこに 曙の精 とよばるる女神が裳をひいて佇みつつある。 春の...
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