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三省堂 大辞林

三省堂三省堂

べし

(助動)(べから・べく(べかり)・べし・べき(べかる)・べけれ・○)

推量助動詞動詞およびそれと同じ活用型の助動詞終止形接続する。ただし、ラ行変格活用動詞、およびそれと同じ活用型の語には連体形接続する。上代以降広く用いられている語であるが、現代語でも、やや文語的な言い方として、一部用法がなお行われている。
[一]現代語場合未然形「べから」、連用形「べく」、終止形「べし」、連体形「べき」が用いられる。未然形「べから」は打ち消し助動詞「ず」を伴う用法連用形「べく」は中止法直接用言にかかる用法とに限られる。
(1)当然のなりゆき、または、そうなるはずの事柄を述べるのに用いる。
「いま満開のこの桜の花も、やがては散る〈べき〉運命にある」「非行少年増加恐る〈べき〉ことだ」
(2)(「べきだ」「べきである」「べからざる」などの形で)義務づける意味を表す。
「この際、あまり無責任批判はなす〈べき〉ではない」「人権はおかす〈べから〉ざるものだ」
(3)終止形「べし」を文末用いて命令の意を表す。
全員ただちに練習を始める〈べし〉」「報告書今月末までに必ず提出す〈べし〉」
(4)可能な動作作用、あるいは実現可能性のある事態を述べるのに用いる。
今年中に完成す〈べく〉最善努力をする」「現地実情想像す〈べから〉ざる惨状である」
(5)(「べからず」の形で)禁止の意を表す。
関係者以外立ち入るべからず〉」「みだりに路上たん・つばを吐く〈べからず〉」
[二]古語場合
(1)話し手確信をもって推量する場合に用いられる。…だろう。きっと…だろう。
この人々の深き心ざしは、この海にもおとらざる〈べし〉/土左」「人はかたちありさますぐれたらんこそあらまほしかる〈べけれ〉/徒然 1」
(2)当然の意を表す。確信程度強められた場合に用いられる。…にちがいない。きっと…するはずだ。…することになっている。
「仏の御徳必ず見たまふ〈べき〉人にこそあめれ/更級」「おそれの中に恐る〈べかり〉けるは、ただ地震(ない)なりけり/方丈記
(3)そうする意志を表す。自分動作確信をもって主張する場合に用いられる。…しよう。…するつもりだ。
ますらをの聡き心も今はなし恋の奴(やつこ)に我(あれ)は死ぬ〈べし〉/万葉 2907」「毎度ただ得失なく、この一矢定む〈べし〉と思へ/徒然 92
(4)適当あるいは勧誘の意を表す。話し手がこうすれば確かによいと判断する場合、また、それを他に誘いかける場合に用いられる。…したほうがよい。
作文(さくもん)のにぞ乗る〈べかり〉ける/大鏡(頼忠)」「はかなくうち語らはん友なりとも、よくその人を選ぶ〈べし〉/十訓 5」
(5)命令する意を表す。勧誘する意がさらに強調された場合である。…しなさい。…してはならない
頼朝が首をはねて、わが墓の前に懸く〈べし〉/平家 6」「遠く日月惜しむ〈べから〉ず/徒然 108
(6)可能の意を表す。当然の意が強調された場合に用いられる。…することができる。
まことに来世にて逢ふ〈べく〉は、ただ今死しても行かんとぞ思ふ/平治(下・古活字本)」「竜に乗らずは、渡る〈べから〉ず/今昔 5」
(1)上代中古では、上一段活用動詞に付く時、連用形接続することがある。「我がやどの咲きにけり散らぬ間にはや来て見〈べし〉奈良里人/万葉 2287」(2)中世後期以降一段活用二段活用動詞にも連用形接続する例が多くなる。「語をとらば一向に意をかへ〈べし〉/中華若木詩抄(3)派生語形として「べみ」「べらなり」がある。→べみ・べらなり


隠語大辞典

皓星社皓星社

べし

  1. 壮年者。〔第二類 人物風俗
  2. 壮年者を云ふ。
  3. 壮年者のこと。
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べし

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/04 04:30 UTC 版)

べしは、赤塚不二夫の作品に登場する架空のキャラクター。




「べし」の続きの解説一覧


Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)

出典:Wiktionary

べし

出典:『Wiktionary』 (2010/11/07 06:12 UTC 版)

助動詞: 古語

  1. 推量の意味を表す。~しそうだ。~だろう。
    空よりも落ちべき心地す。(竹取物語
    而モ尚交戰繼續セムカ (...) 人類文明ヲモ破却ヘシ大東亞戰爭終結ノ詔書
  2. 予定の意味を表す。~するつもりだ。~することになっている。
    舟に乘るべき所へわたる。(土佐日記
  3. 当然の意味を表す。~するはずだ。
    いでや、この世生まれては、 願はしかるべきことこそ多かめれ。(徒然草第一段)
    いやはやこの世生まれからには願わしいと思うはずのことが多いようですね。
  4. 適当の意味を表す。~するのがよい。
  5. 可能の意味を表す。~することができる。
  6. 終止形打消)他に強制する意味を表す。~するほうがよい。
  7. 終止形意志の意味を表す。
  8. 必要義務の意味を表す。~しなければならない

活用: 古語

終止ラ変動詞には連体)形接続
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
(べから) べく べし べき べけれ
(べかり) (べかる)

語源

古語日本語: べし

助動詞: 現代語

  1. 他に強制する意味を表す。
    社長は、計画実行す(る)べしと仰った。
    一刻も早く撤去す(る)べきです。
  2. 打消形で)禁止の意味を表す。
    芝生立ち入るべからず。
  3. 必然の意味を表す。
    然るべき時に行くことになるだろう。
    この事件は起こるべくして起きた。





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