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平成新山

名称: 平成新山
ふりがな へいせいしんざん
種別 天然記念物
種別2:
都道府県 長崎県
市区町村 島原市雲仙市
管理団体
指定年月日 2004.04.05(平成16.04.05)
指定基準 10
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 長崎県島原半島にある雲仙は、約1,300年前の肥前風土記にもその記述見られる古い温泉地である。島原半島は、東は島原湾隔て熊本向き合い、西は橘湾千々石湾)に面し、南は早崎瀬戸隔て天草向き合っている。島原半島中央部に位置する現在の雲仙火山雲仙岳)の活動が始まったのは、およそ50万年前である。雲仙火山遠くから見るとひとつの山に見えるが、実際は、普賢岳(1359m)、妙見岳(1333m)、野岳(1142m)などの溶岩ドーム溶岩円頂丘)によって形成される複成火山である。今から約200年前、 寛政4年(1792)普賢岳噴火した。噴火が終わった後、島原市街の背後にそびえ立っている眉山大きな地震とともに大崩壊した。岩なだれは島原城下の半分近くを埋め、さらには有明海流れ込んだ。そのため大津波発生し、 対岸肥後熊本)を含めて、約15,000人が死亡する我が国最大火山災害発生した。災害史上有名な「島原大変肥後迷惑」である。
平成2年11月17日雲仙火山最高峰である普賢岳は、後に平成新山の誕生促すことになる198年ぶりの噴火開始する。噴火先立つ1年ほど前から、普賢岳西側にある橘湾地下10km程度震源とする群発地震発生し、震源が浅くなりながら東に移動し、火山性微動発生観測されていた。噴火は、普賢岳山頂から東へ600mほどの普賢神社付近九十九島火口地獄跡火口での水蒸気爆発から始まった。平成3年5月20日地獄跡火口に溶岩ドーム出現する。地下マグマ溜まりから次々と供給される粘性の高いデイサイト溶岩は、最盛期1日30‰から40‰にも達した。溶岩ドームは上に成長し、あるいは東斜面溶岩ローブとして舌状せり出していった溶岩ローブ先端は不安定になり崩壊し、火砕流発生させた。同年6月3日発生した火砕流は、水無川沿いを猛スピードでかけ下り下流北上小場地区瞬く間焼き尽くし死者不明43名の犠牲者出した。火砕流発生延べ9,432回にも上り消失した家屋820棟にもなった。谷沿いに堆積した大量火砕流堆積物火山灰は、梅雨時台風時の大雨土石流となって流れ下った。土石流は、火砕流到達しなかった地域にも及び、民家道路鉄道押し流し市街地耕地土砂で埋め尽くした。平成7年5月25日火山噴火予知連絡会は、足かけ5年にわたった噴火活動に対し、終息宣言を行う。この間成長した溶岩ドームは平成新山と名付けられ、標高は、雲仙火山最高峰であった普賢岳上回る1,486mに達した。
 噴火繰り返し時には大きな被害与えてきた普賢岳は、美しい姿や普賢岳中心とした豊かな自然、さらには温泉湧水などの恵みをもたらしてきた。生成目撃された火山活動の証として、また我が国を代表する火山現象として、天然記念物指定し永く保存を図ろうとするものである






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