三省堂 大辞林 |
焼酎・泡盛用語集 |
不老長寿(ふろうちょうじゅ)
古代からの人間の願望の一つ。これによって化学の進歩が促進された。1250年、フランスの錬金術師アルノー・ド・ヴィユヌーヴは「ワインやワインの搾りかすを蒸留すると、その最も精緻(せいち)な部分が抽出され、これには生命を永らえさせる不思議な効力がある」として「生命の水(おー・ど・ヴい)」と名づけた。その弟子レイモン・リュールも1300年ころ「人間を老衰から復活させるための神からの贈り物」としてワインの蒸留物を「神の水(りくーる・でいヴあん)」と呼んだ。現在でもブランデーをフランスではeau-de-vie(おー・ど・ヴい)というのは開発の歴史を物語るものである。スコットランドでの生命の水(uisge-beatha(ういすげ・ばーは))の製造がウイスキーを生み、北欧諸国のスピリッツaquavit(あくあヴいつと)も、初めドイツから輸入したワインを 蒸留した薬から酒にかわったものである。東アジア諸国でも蒸留酒の薬効は早くから知られていたが、11世紀の北宋中期の人田錫(でんしゃく)は『麹本草(きくほんぞう)』に珍品として暹羅(しゃむろ)国(タイ)の蒸留酒を紹介しており、飲用化は西洋より早かった。
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