ふぐとは? わかりやすく解説

ふ‐ぐ【不具】

読み方:ふぐ

[名・形動

からだの一部障害があること。

物事備わっていないこと。ととのっていないこと。また、そのさま。不備

「物を必ず一具(いちぐ)に調へんとするつたなき者のする事なり。—なるこそよけれ」〈徒然・八二〉

自分気持ち文章尽くしていないこと。手紙終わりに書く語。不一不尽不備


ふ‐ぐ【不虞】

読み方:ふぐ

思いがけないこと。また、その事柄。不慮

「船には—の備へあり」〈読・弓張月拾遺


ふぐ【河豚/×鰒】

読み方:ふぐ

《「ふく」とも》フグ目フグ科総称海産のものが多い。体はふつう太っていて腹びれがなく、体表にとげ状のうろこをもつものや、うろこのないものがある。口は小さく、歯は癒合してくちばし状を呈し、よく飲んで体を膨らませる多く内臓に毒をもつ。肉は淡白美味。トラフグ・マフグ・キタマクラなど、日本近海に約40種が知られるフグ目にはハコフグ科ハリセンボン科なども含まれる。ふくべ。かとん。《 冬》「—の面世上の人を白眼(にら)む哉/蕪村


フグ

読み方:ふぐ

  1. 河豚のやうにすぐ怒つてふくれる人の事。
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フグ

(ふぐ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 02:02 UTC 版)

フグ河豚、吹吐魚、鯸䱌[1])は、フグ目、特にフグ科に属する魚の総称。


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  42. ^ エジプトしりとり「ふ」
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  67. ^ どうして許可されない養殖ふぐの肝 | ふぐの通販|下関|道中公式ブログ
  68. ^ 来村多加史「兵装の変遷」『戦略戦術兵器事典 1 中国古代編 ([歴史群像]グラフィック戦史シリーズ)』、学習研究社、1994年、雑誌69610-40、P.28・96。


「フグ」の続きの解説一覧

ふぐ

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 09:47 UTC 版)

名詞

ふぐ河豚、鮐、魨、鯸、鯺、

  1. フグ目フグ科属す総称学名:Tetraodontidae。別名、ふく。冬の季語

発音(?)

ふ↘ぐ

関連語

翻訳

同音異義語

ふぐ






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