ひまわり7号とは? わかりやすく解説

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ひまわり7号

分類人工衛星


名称:運輸多目的衛星新2号「ひまわり7号」(MTSAT-2)
小分類地球観測衛星
開発機関・会社国土交通省気象庁および航空局
運用機関会社国土交通省気象庁および航空局
打ち上げ年月日2006年2月18日
運用停止年月日周回
打ち上げ国名機関日本宇宙航空研究開発機構JAXA
打ち上げロケットH-IIAロケット7号機
打ち上げ場所:種子島宇宙センター(TNSC)

ひまわり7号は、気象観測としての機能と、航空管制機能併せ持った衛星です。質量は4,650kg。全長27.1mの大型衛星です。気象観測としては、6号同様に可視1チャンネル赤外4チャンネルセンサー持ってます。6号からは以前1時間毎の撮影から、北半球については新たに30分毎の撮影を行うことにより、これまで以上に連続的に台風その他の移動把握することが可能になりました。さらに、ひまわり5号比べると、近赤外センサー1チャンネル追加これまでできなかった新たな波長での観測高品質画像取得気象観測精度向上、天気予報レベルアップなどが期待されています。ひまわり7号は9月4日から気象ミッション待機運用開始してます。万一ひまわり6号障害等が発生し長時間画像取得等不可能になった場合でも、復旧までの間はひまわり7号が観測機能を代行します。

次世代航空保安システムCNS/ATMは通信航法監視航空交通管理4つから構成される世界規模航空保安システムです。測位衛星通信衛星最新通信技術利用して航空交通安全性向上交通容量拡大経済性改善計られます。

具体的にはひまわり7号の通信機能を利用して航空機管制機関衛星通信結ばれ地形による影響なくなります気象データ航空情報フライトプランなどを機上飛行管理システム直接送信することもできます交通量増大している北太平洋ルートなどでは、交通容量拡大安全性の向上大きな役割を果たす期待されています。


MTSAT

(ひまわり7号 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/26 14:26 UTC 版)

MTSAT(エムティーサット)は、運輸多目的衛星Multi-functional Transport Satellite)の英語略称で、国土交通省航空局(CAB/MLIT)及び気象庁(JMA)が共同開発し、宇宙開発事業団 (NASDA)及び宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた大型の静止衛星である。


  1. ^ “ひまわり? MTSAT? 気象庁と国交省命名で“衝突””. (2005年3月2日). オリジナルの2005年3月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20050304023952/http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050302i206.htm 
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  22. ^ 運輸多目的衛星新2号(ひまわり7号)の運用再開について』(プレスリリース)気象庁、2007年11月7日https://www.jma.go.jp/jma/press/0711/07a/1107MTSAT2.html2014年1月11日閲覧 
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  26. ^ FAQ(よくある質問)”. 内閣府 宇宙開発戦略推進事務局. 2021年11月28日閲覧。
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