ひさぐ

デジタル大辞泉

ひさ・ぐ【^▽塞ぐ】

読み方：ひさぐ

［動ガ四］ふさぐ。閉じる。

「目を—・ぎて我が身をだも見ず」〈海道記〉

ひさ・ぐ【^▽拉ぐ】

読み方：ひさぐ

［動ガ四］押しつぶす。ひしぐ。

「かれが手をにぎり—・ぎ給ふにより、骨くだけ」〈戴恩記〉

［動ガ下二］押されてつぶれる。ひしゃげる。

「家の—・げける時」〈撰集抄・七〉

ひさ・ぐ【^▽提ぐ】

読み方：ひさぐ

［動ガ下二］《「ひ（引）っさ（下）ぐ」の促音の無表記から》手に下げて持つ。ひっさげる。

「そちは香炉を—・ぐる子ならずや」〈鴎外訳・即興詩人〉

ひさ・ぐ【^×鬻ぐ／^▽販ぐ】

読み方：ひさぐ

［動ガ五（四）］《古くは「ひさく」》売る。商いをする。

「粗末なおもちゃの類を—・ぐ家々などが見られる」〈藤村・春〉

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

ひさぐ

出典:『Wiktionary』 (2021/09/26 01:18 UTC 版)

語源

古典日本語「ひさく」

動詞

ひさぐ【鬻ぐ・販ぐ・粥ぐ】

1. （古語・雅語）(他動詞) 売る。
   • 鰒は多し、また壮に膳に上す国で、魚市は言うにも及ばず、市内到る処の魚屋の店に、春となると、この怪い魚を鬻がない処はない。（泉鏡花 『茸の舞姫』）
   • 支那に路上春を鬻ぐの女を野雉と云ふ。（芥川龍之介 『骨董羹 ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文―』）

活用

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「ひさぐ」の例文・使い方・用例・文例

• 坊間にひさぐ
• 春をひさぐ