三省堂 大辞林 |
ひきと・る 3 【引(き)取る】
(1)その場所からのく。退く。
「お―・り下さい」
(2)自分の手もとに引き受ける。受け取る。
「遺児を―・る」「売れ残った品を―・る」
(3)話などのあとを受けつぐ。
「話を―・る」
(4)引っ張って取る。奪い取る。
「糸を―・りて、ものゆひなどして/枕草子 39」
[可能] ひきとれる
[慣用] 息を―
「ひきとる」の用例一覧
久生十蘭 肌色の月 (青空文庫)
んみたいなことになるのは不幸すぎるわ」 「あたしはだいじょうぶ」 「じゃ、お大切にね。元気で帰っていらっしゃい」 「ありがとう」 管理人の細君がひきとると、久美子はボール・ペンをだして、戦争の間、疎開...
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坂口安吾 心霊殺人事件 (青空文庫)
裁にナムアミダブツなぞ唱えるのは却って不潔でいやらしいという説であったが、一寸法師の辰男だけが不満不服をもらしたのは母に愛情が強かったせいであろう。母は一寸法師が宿の客ひきをして大荷物をブラさげてよたよたしているのを気の毒がっていた唯一の家族だったからである。 しかし、とにかく仙七がビルマの孫をひきとる...
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太宰治 兄たち (青空文庫)
つけられたとおり、それをばりばり破りながらめそめそ泣いているのを、兄は不思議そうに眺めているのでした。私は、世の中に、たった私たち二人しかいないような気がいたしました。 長兄や、お友だちに、とりかこまれて、息をひきとる...
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