あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師,柔道整復師
はり師
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/10 15:41 UTC 版)
はり師(はりし、英: Acupuncturist)とは、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律によるはり師試験に合格した者をいう。はり師、きゅう師、両方を取得している者は一般的に「鍼灸師」と呼ばれているが、そうした資格は法制度上に存在しない。
注釈
- ^ はり師、きゆう師の職掌に関して、骨折・脱臼に対する施術を例にとると、あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師は、継続して施術するには医師の同意を必要とするが、はり師・きゅう師に関しては、これらの法令による規定はなされていない。つまり、あんまマッサージ指圧師、柔道整復師が、他のパラメディカル資格同様医師のもとにおける現行医学の体系に属するのに対し、はり師・きゅう師は、法制度上、現行医療の範疇に入らない東洋医学(経絡・経穴など)の専門職種と規定され、その範囲での独立性を保持しているとされている。これらの規定を明文化した「鍼灸師法」の成立にむけて、業団を主体とした働きかけは行なわれているが、動きは良くない。[要出典]
- ^ あん摩マッサージ指圧師については、これら東洋医学科目について履修はするが、国家試験科目とはなっていない。[要出典]
- ^ 現在では、WHO(世界保健機関)を初め、各国において鍼灸が注目され、その効果の検討がなされている。特に欧米における鍼灸研究は大規模なものが多数なされており、今後の鍼灸の作用機序解明に期待がかかる。しかし、歴史的に見てもイニシアティブを発揮するべき日本の鍼灸研究は、体制が非常に貧弱であり、各方面から批判を浴びている現状もある。また、近年の規制緩和に伴う鍼灸養成校の乱立により、はり師、きゆう師の定員急増と過当競争が問題となったが、近年は入学者自体の減少により小康を保っている。[要出典]
- ^ 当然であるが、日本における鍼灸治療において、日本のはり師が他の技法(中国鍼法など)を行なうことに支障は無い。「はり師」は、日本における医療の中で、「鍼法」として伝承され活用されている技法に関する医療行為を認められた専門職種とされている。[要出典]
- ^ 現在、薬剤師とのダブルライセンスが多くなってきている。現行法のもとで、薬剤師は「調剤」として湯液を作成することが可能であり、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の資格取得により、東洋医学本来の治療形態の実現が事実上可能になるからと考えられる。[要出典]
出典
- ^ 尾崎昭弘ほか「ここまでわかった鍼灸医学:基礎と臨床との交流」『全日本鍼灸学会雑誌』第54巻第5号、2004年、698-716頁、doi:10.3777/jjsam.54.698。
- ^ 松平浩ほか「ここまでわかった鍼灸医学:基礎と臨床の交流」『全日本鍼灸学会雑誌』第63巻第1号、2013年、2-16頁、doi:10.3777/jjsam.63.2。
- ^ 坂本裕和ほか「経絡経穴とその周囲構造物との位置関係に関する解剖学的研究 下肢後面における経絡経穴について」『全日本鍼灸学会雑誌』第61巻第3号、2011年、218-225頁、doi:10.3777/jjsam.61.218。
- ^ 免許取得者の進路状況アンケート調査報告書 あん摩マッサージ指圧師・はり師及びきゅう師 平成23年10月実施平成24年3月第4回<要約版> (PDF)
- ^ はり・きゅうの施術を受けられる方へ 厚生労働省
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