三省堂 大辞林 |
はばか・る 3 【▼憚る】
[一]
(1)さしさわりがあるとして、さしひかえる。遠慮する。
「人目を―・る」「あたりを―・らぬ高歌放吟」「外聞を―・る」
(2)障害にあって進むことをためらう。
「富士の嶺を高み恐(かしこ)み天雲もい行き―・り/万葉 321」
[二]
(1)はばをきかせる。大きな顔をする。
「憎まれっ子世に―・る」
(2)いっぱいに広がる。はびこる。
「弥陀の身も天のみ空に―・りてよもせばしとや思ひしるらむ/散木奇歌集」
〔二は、「幅」を活用させた語とも、「はびこる」からともいう〕
漢字辞典 |
出典:漢字辞典 |
憚
「はばかる」の用例一覧
紫式部 與謝野晶子訳 源氏物語 藤のうら葉 (青空文庫)
てすっかり明るくなってから源中将は帰って行った。この中将の寝起き姿を見た人は美しく思ったことであろう。 第一夜の翌朝の手紙も以前の続きで忍んで送られたのであるが、はばかる必要のない日になって、かえって雲井の雁が返事の書けないふうであるのを、 蓮葉...
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宮本百合子 繊細な美の観賞と云う事について (青空文庫)
りの金線が出来てつつましく輝きながら打ち笑む様を見た時に、———— やがて見て居るうちにはわけのわからない涙がにみじ出して心の中には只嬉しさと謙譲と希望に満ちてその美の中に自らが呼吸して居る様な気持になる。 私は誰はばかる...
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宮本百合子 大いなるもの (青空文庫)
何のはばかる物もなく、箇人主義は即ち自己の完成主義であると叫ぶ。 永劫不変の真の中に、絶えずえんえんと焔を吐く太陽に向って私は、斯く叫ぶのである。 真の幹に咲く、箇人主義の花ほど偉大なるはない。実る...
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