三省堂 大辞林 |
はしたな・い 4
(1)礼儀に外れていて品がない。上品ではない。下品だ。いやしい。なさけない。
「そんな―・い言葉を口にするな」「―・いふるまい」
(2)どっちつかずのさまである。中途半端である。
「ふる里にいと―・くてありければ心地まどひにけり/伊勢 1」
(3)きまりが悪い。まが悪い。
「―・きもの、こと人を呼ぶに我ぞとてさし出でたる。物など取らする折はいとど/枕草子 127」
(4)そっけない。つれない。
「うち過ぎなまほしけれど、あまり―・くやと思ひ返して/源氏(紅葉賀)」
(5)迷惑である。
「大将の君、用なき物ども取り出でてけるかな、―・しと思ひ給へり/宇津保(蔵開中)」
(6)程度がはなはだしい。
「雨風―・くて、帰るに及ばで/宇治拾遺 1」
[派生] ――さ(名)
品詞の分類
「はしたない」の用例一覧
寺田寅彦 郷土的味覚 (青空文庫)
に食事していた客の誰よりも真先に自分のところへこの菓物鉢が廻って来たので、自分は遠慮なくこのただ一つの柿を取上げた。少しはしたないような気はしたが、天涯の孤客だからと自分で自分に申し訳を云った。このローマの宿の 一顆 ( いっか ) の柿...
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違星北斗 北斗帖 (青空文庫)
のだ。 はしたないアイヌだけれど日の本に 生れ合せた幸福を知る 滅び行くアイヌの為に起つアイヌ 違星北斗の瞳輝く 我はたゞアイヌであると自覚して 正しき道を踏めばよいのだ 新聞でアイヌの記事を読む毎に 切に...
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竹久夢二 桜さく島 見知らぬ世界 (青空文庫)
( こえ ) におどろいて、 私 ( わたし ) ははっと 顔 ( かほ ) をあげたのです。 お 母様 ( かあさま ) は、はしたない 行 ( おこな ) ひをおしつつむやうに 「 草之助 ( さう...
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