ディーエヌエー‐かんてい【DNA鑑定】
DNA鑑定(でぃーえぬえーかんてい)
骨、血液、皮膚、髪の毛などDNA(デオキシリボ核酸)が含まれるものであれば、たとえ微量でも塩基配列のパターンを分析することができる。個体によりそのパターンが異なる部分を比較することで、同一人物のDNAであるかどうかが分かる。
科学的に信頼できる手法として、主に犯罪捜査で使われる。しかし、別人であっても部位によっては配列のパターンが一致するという不具合もあり、鑑定結果は確率を出すに過ぎない。そこで、指紋や物的証拠など従来の捜査手法に加え、DNA鑑定で犯人の特定を確固たるものする。この鑑定法は、警察庁が開発し、1992年から全国的に導入されている。
DNAの鑑定結果を証拠として提出した刑事裁判は数多くあり、その証拠能力が最大の争点となっていた。中には、検察側と被告人側が相反する鑑定結果を証拠提出したものも含まれている。
ちなみに、ヒト以外に対してもDNA鑑定が行われることがある。例えば、コメの表示品種を有名ブランド米の品種と偽って出荷することを摘発するときに使われるケースがそうである。
(2000.07.20更新)
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