てん

大阪弁

てん・でん

大阪弁	訳語	解説
てん・でん	たのだ、たんだ・ だのだ、だんだ	「たんや」の転で、「ねん」の過去形。相手の気を引く要素が込められている。買うてん、行きましてん、遊んでん、さわいでん、と使う。そういうことやってんや、と、「たのやや」となる場合も、「てん」に「や」を付けた形をとる。発音は「たぇん」で、「ん」はヤ行音の口。和泉では「たねん」を使う。

てん、てえ

大阪弁	訳語	解説
てん、てえ	てよ	軽い強要。後に「な」「や」が付く。「てえ」「てえな」の方が大阪的。ほら見てん、こっち来てぇ、あの服買うてきてぇ。

てん

大阪弁	訳語	解説
てん	たのよ、たんだ（よ）	「たんや」の転。以前の状態、以前の完了を表す。「なにしてんな」は「なにをしたのよ」、「こない言うてんやろ」は「こう言ったのでしょ」。断定の「てん」と同じ。角の立たない言い方。

てん、でん・とん、どん

大阪弁	訳語	解説
てん、でん・とん、どん	ているの	「ているの」「ておるの」の転。「なにしてん」は「なにをしているの」、「なにしとん」は「なにをしておるの」。「なにしとん」という言い方は西日本で多く聞かれる。「る」が脱落するのは語尾での活用のみで、東京では「なにしやがんだよ」「行けんだよな」と語中で「る」が脱落する。