寺銭
読み方:てらせん
- 賭博権使用料、賭博場開張料。
- 「てら」(※「てら」)に同じ。
- 賭博の時、貸元が集める場銭。昔賭博は多く寺院等で行はれた為、寺銭の名起る。又テラとも略していふ。
- 賭博で勝負毎に宿に差引天引服間金のこと。三島。
- 「てら」ともいう。賭場開帳者の口銭。賭博の勝負毎に賭金の何分の一かをその縄張の親分に奉る口銭で、これは普通中盆が集め寺箱に納めて親分に届けるものである。
寺銭という言葉の起源についてはいろいろ言はれてゐるが、賭博はもと坊主が寺の建立の為に開帳し、これについて何割かを徴集したからこの名が出たとする説もある。又ひどい話になると「変人一代記」という本には次のように出てゐる、武部源蔵は男女の道を指南するとて色事仕習指南の看板を掲げたりといへども、古今の者に色事を稽古する者は一人もなく、こればかりは誰が教へずともいつの間にか知る事なれば、其指南はやらず。渡世に困りける故、今は表ばかりの看板にて、内証はめくりの寺子屋をして居る、賭博の宿をてらというはこれよりか云々。これなどは勿論信用の置ける説ではない、この寺銭を納めぬ場合、所謂縄張争ひといひ血の雨が降ることもある。
分類 賭博
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