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つばめ (JR九州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/04/21 09:05 UTC 版)

つばめ
「つばめ」で使用されている800系電車
「つばめ」で使用されている800系電車
運行鉄道事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
西日本旅客鉄道(JR西日本))
列車種別 特急列車
運転区間 (新下関駅) - 博多駅 - 鹿児島中央駅
経由線区 九州新幹線(一部列車は山陽新幹線
使用車両
(所属区所)
800系N700系
博多総合車両所熊本総合車両所
運転開始日 2004年3月13日
備考 2012年3月17日改正

つばめは、九州旅客鉄道(JR九州)が九州新幹線博多駅 - 鹿児島中央駅間(一部は山陽新幹線新下関駅まで乗り入れ)で運行している特急列車である。種別を示す色水色[1][2]

九州新幹線の全線開業以前は同線唯一の列車名であった。

本項では、1992年から九州新幹線開業までの間、鹿児島本線博多駅 - 西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)(一部門司港駅発着)で運転されていた在来線特急『つばめ』、ならびに九州新幹線部分開業時に新幹線「つばめ」に接続していた在来線特急『リレーつばめ』についても記述する。

目次

概要

九州新幹線の列車愛称は速達種別ごとに「みずほ」「さくら」「つばめ」の3本立てとされ、「つばめ」の愛称は『九州新幹線区間を運行する各駅停車列車』の位置づけ(東海道・山陽新幹線における「こだま」と同じ)となっている。一部列車は山陽新幹線まで乗り入れて運行されているが、同路線での「つばめ」は九州新幹線と直通運転する列車のみで、山陽新幹線で完結する各駅停車タイプの列車は「こだま」として運行されている。

JR九州の「つばめ」は、1967年10月から鹿児島本線で運転されていた特急「有明」のうち、西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)発着列車を1992年7月に「つばめ」として分離したものが発端である。車両は「つばめ」の運行開始に伴い新製された787系電車が投入され、九州新幹線の部分開業までの約12年間に渡り、九州の南北を結ぶ鹿児島本線の基幹特急として運行されていた。

2004年3月に九州新幹線の新八代駅 - 鹿児島中央駅間が部分開業したことにより、「つばめ」は新幹線にその名を継承した。従来の特急「つばめ」は博多駅 - 新八代駅間に運転区間を短縮した上で、新たに新八代駅で新幹線「つばめ」と接続するシャトル列車としての役目を担うこととなり、この新幹線に接続する在来線特急列車を「リレーつばめ」とした。

「つばめ」と「リレーつばめ」は基本的にどちらかの列車に遅れが生じても、新八代駅では到着を待ってから発車し、行き先の案内標記も接続する列車の終着駅を表示するなど、徹底して一体的に運行されてきた。

九州新幹線の部分開業以来「つばめ」は線内唯一の列車として運行されてきたが、2011年3月12日に九州新幹線が全線開業することに伴い、速達列車の名称は新たに設定された「さくら」と「みずほ」が担うこととなった。以降「つばめ」は九州新幹線内の各駅停車として運行されることとなり、現在に至っている。

博多駅 - 新八代駅で運行されていた在来線特急「リレーつばめ」は、九州新幹線の全線開業によりその使命を終え、2011年3月11日をもって運行を終了した。

列車名の由来

九州新幹線用の800系車両にあしらわれたつばめマーク(現在は消滅)

「つばめ」の列車名は、鳥類の「ツバメ」にちなんでおり、その起源を1930年10月まで遡り、戦前・戦後を通じ日本国有鉄道(国鉄)を代表する特急列車の名称とされてきた、伝統ある列車名である(国鉄時代の特急については「つばめ (列車)」の項を参照)。1975年3月に廃止されて以降、「この名称に釣り合うだけの格式のある列車がない」という理由で、しばらくの間用いられることは無かった。

国鉄分割民営化後の1992年7月、JR九州が鹿児島本線の特急の列車名として再び起用した。同社は名称復活に関し、JRグループ各社から事前に了承を得るという手続きを行っている[3]。その後、2004年3月に九州新幹線が名称を引き継いだのが現在の新幹線「つばめ」である。

九州新幹線の部分開業の際、「つばめ」の名称は公募により決定し、得票数では第1位が「はやと」で「つばめ」は第5位であった[3][4]が、「はやと」は採用されなかった。これは、「はやと」が九州というより鹿児島県のイメージが強いこと、東北新幹線の「はやて」と紛らわしいからとされる。なお、「はやと」の名前は九州新幹線開業と同時に設定された肥薩線吉松駅発着の特急「はやとの風」に用いられた。

運行概況

全列車が各駅停車として運行される。

「つばめ」は博多駅 - 熊本駅間の区間運転が基本で、毎時1-2本が運行される。博多駅 - 鹿児島中央駅間直通の「つばめ」は朝夕の通勤・通学時間帯中心の運行となり、日中の熊本駅 - 鹿児島中央駅間は「さくら」のみが運行され、「つばめ」は運転されない。このほか早朝・夜間に博多駅 - 筑後船小屋駅間、川内駅 - 鹿児島中央駅間の区間運転列車が運行されている[5]

山陽新幹線では熊本駅新下関駅行き、鹿児島中央駅小倉駅行きの計2本が運行されている。山陽新幹線の「つばめ」は上り列車のみが運行されており、下り列車は運転されていない。

日中「つばめ」の運転されない熊本駅 - 鹿児島中央駅間では、毎時2本運転の「さくら」のうち1本が同区間の各駅に停車して「つばめ」の代替となっており、新八代駅 - 鹿児島中央駅間の各駅と「さくら」の大半が通過する筑後船小屋駅・新大牟田駅新玉名駅などの相互間を利用する乗客の利便性を図るため、上述の「さくら」が熊本駅で「つばめ」と接続するダイヤとしている。

博多駅では日中に山陽新幹線の「のぞみ」と、早朝・夜間は「こだま」と接続している。

号数は、運行区間別に割り振られている「こだま」や「さくら」と異なり、運転区間にかかわらず320号 - 381号の連番が与えられている。

2011年3月11日に九州新幹線が全通した当初から「みずほ」「さくら」は山陽新幹線と相互直通運転を実施していたが、「つばめ」は山陽新幹線には乗り入れておらず、九州新幹線内でのみ運行されていた。2012年3月17日のダイヤ改正[6]より、熊本駅新下関駅行き上り列車1本、鹿児島中央駅小倉駅行きの上り列車1本の計2本の「つばめ」が山陽新幹線に乗り入れることとなった。これにより、九州新幹線の3種別すべてが山陽新幹線に乗り入れることになった。山陽新幹線内でも各駅停車として運行され、「みずほ」「さくら」と同様、号数は両新幹線間で通した番号が使用されている。山陽新幹線に乗り入れる「つばめ」は、「みずほ」「さくら」と同様N700系(8両編成)が使用される。「つばめ」が定期列車として本州の路線に乗り入れるのは、1975年に岡山駅 - 西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)間の特急「つばめ」が廃止されて以来37年ぶりである。

なお、「つばめ」では車内販売の営業は行われない。

2012年3月17日改正
運行本数\駅 新下関駅 小倉駅 博多駅 新鳥栖駅 久留米駅 筑後船小屋駅 新大牟田駅 新玉名駅 熊本駅 新八代駅 新水俣駅 出水駅 川内駅 鹿児島中央駅 備考
上り5本/下り3本   上り1本は小倉着
上り23本/下り24本           上り1本は新下関着
上り1本/下り1本                    
上り1本/下り2本                
上り1本/下り1本                        
凡例
●:停車
○:一部列車のみ停車



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  1. ^ 九州新幹線が全線開通 一番列車、主要駅を出発 - デイリースポーツ 2011年3月12日
  2. ^ 博多駅をのぞく九州新幹線各駅の駅構内の電光掲示板や800系の方向幕は3色LEDであり、この場合は緑色で表示される。これは種別カラーに青色を用いる東海道・山陽新幹線の「こだま」も同様である。
  3. ^ a b 春を告げるイメージ 九州新幹線は「つばめ」 - 西日本新聞 2003年3月21日
  4. ^ 交通新聞 2003年3月25日
  5. ^ 平成23年春ダイヤ改正 - 九州旅客鉄道ニュースリリース 2010年12月17日
  6. ^ 平成24年春ダイヤ改正について (PDF) - 九州旅客鉄道
  7. ^ 800系のデザイン変更について - 九州旅客鉄道 2010年12月17日
  8. ^ 九州新幹線800系『つばめ』の開発 小林宰 九州旅客鉄道株式会社 (PDF) - 社団法人日本機械学会 機械力学・計測制御部門 2004年8月 Newsletter No.34
  9. ^ 九州新幹線「つばめ」ご利用2,000万人達成!! - 九州旅客鉄道プレスリリース 2010年3月19日
  10. ^ 平成24年春ダイヤ改正-山陽・九州新幹線時刻表 (PDF) - JR九州公式サイト2011年12月16日







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