三省堂 大辞林 |
つ・く 1 2 【付く】
➊
物と物とが接触・接合・付着する。
(1)二つの物が触れたまま離れなくなる。くっつく。接合する。
「折れた腕の骨がうまく―・いた」「接着剤でぴったり―・いて離れなくなる」
(2)ある物と他のある物とが接近してすき間がない状態になる。
「両ひざが軽く―・くように座る」
(3)ある物に異質な物が付着・浸透する。くっつく。
「顔に泥が―・いている」「洋服に糸くずが―・いている」「シャツにしみが―・く」
(4)主たる物に付随的なものが添えられる。
(ア)付属する。
「鍵の―・いた日記帳」「毛皮のえりの―・いたコート」
(イ)(「附く」とも書く)あとから加わって、全体が増える。
「話に尾鰭(ひれ)が―・く」「利息が―・く」
(ウ)草木の芽が出る。実がなる。
「今年は桃のつぼみが―・かない」「梅の実がいっぱい―・く」
(5)あとが残る。
(ア)力を加えたあとが残る。
「机に傷が―・く」「点々と足跡が―・いている」
(イ)印(しるし)が記される。
「〇印の―・いているのが実行委員です」
(ウ)帳簿などに記入される。
「支払った金額はすべて帳簿に―・いている」
(6)植物などがしっかり根をおろす。根づく。
「挿し木がうまく―・いた」「種痘が―・く」
(7)肉・力・能力・良さなどが身に備わる。
「栄養が身に―・かない」「丸暗記では知識が身に―・かない」「実力が―・く」「貫禄が―・く」「早寝早起きの習慣が―・く」「徳を―・かんと思はば、すべからく先づその心づかひを修行すべし/徒然 217」
(8)連歌・俳諧で、前の句と後の句がうまくつながる。
➋
そばに寄る。近付く。
(1)(意図的動作)人が他の人のそばにいる。
(ア)保護するためにそばにいる。付き添う。
「患者に付き添い人が―・く」「要人には護衛が―・く」
(イ)他の人のあとに続く。
「行列の後ろに―・く」
(ウ)対立するものの一方に加わる。味方をする。
「南朝に―・くか北朝に―・くか」「誰がこっちに―・いてくれるか」
(2)(結果的動作)あるものが現れる・来る。
(ア)ある商品の買い手が現れる。
「高すぎて買い手が―・かない」
(イ)他から苦情が寄せられる。
「商品にクレームが―・く」「けちが―・く」
(ウ)(多く「憑く」と書く)魔性のものが人にとりつく。
「キツネが―・いている」
(エ)〔「運がつく」の省略〕幸運に恵まれる。
「今日は―・いている」
あるものが加えられ、新しい状態になる。
(1)新たに設けられる。設置・設備される。
「下宿に電話が―・いた」「十字路に信号機が―・いた」
(2)(「点く」とも書く)ある現象・活動などが現れる。
(ア)火が燃え出す。発火する。
「ライターの具合が悪くて火が―・かない」
(イ)灯火がともる。点灯する。また、電気で作動する装置が働く。
「部屋にあかりが―・く」「朝七時にはラジオが―・くようにセットしてある」「一日中テレビが―・いている」
(3)名称・評点などが加えられる。
(ア)名前が与えられる。名付けられる。
「生まれたばかりでまだ名前が―・いていない」
(イ)役・予算などが割り当てられる。
「王女の役が―・いた」「修理のための予算が―・いた」
(ウ)評点・値段が与えられる。
「この間の作文には九〇点が―・いていた」「ただの普通の壺に一千万円の値が―・いた」「できた物を買うより自分で作るほうが安く―・く」「かえって高いものに―・いた」
きちんとした説明が加えられる。
「彼女がなぜ自殺したのか説明が―・かない」「理屈はどうとでも―・く」
実現・決着が望まれていたことが実現・決着する。
「やっと決心が―・いた」「まだあきらめが―・かない」「ふんぎりが―・かない」「あっさり勝負が―・いた」「混乱して収拾が―・かない」「あの問題はかたが―・いた」「けりが―・く」「当事者の間で話が―・いた」
区分がはっきりする。また、自然と差が出る。
「やっていいことと悪いことのけじめが―・かないのか」「第二走者との間に差が―・いた」
判断・予想が行われる。
(1)「…がつく」の形で用いる。
「犯人はだいたい見当が―・いている」「全く予想が―・かない」「察しが―・く」「めぼしが―・く」
(2)助詞「と」「に」で受けたものに打ち消しを伴って用いる。
「うそとも本気とも―・かない」「愚にも―・かぬ計画」
感覚や意識が働く。
(1)ある感覚器官に強く感じられる。
「大きな看板が目に―・いた」「時計の音が耳に―・いて眠れない」「においが鼻に―・く」
(2)(「気がつく」の形で)
(ア)あるものごとを認識する。気づく。
「…ということに気が―・いた」
(イ)失っていた意識がよみがえる。正気にかえる。
「気が―・いたらベッドの中だった」
(3)ある気持ちがおこる。
「里心が―・く」「物心が―・く」
(「心につく」の形で)人に好ましく思われる。気に入る。
「をかしき絵など多く雛遊びなどする所に、と心に―・くべきことを宣ふけはひ/源氏(若紫)」
〔「付ける」に対する自動詞〕→つく(接尾)
⇒つける
[慣用] 足が―・足下に火が―・板に―・襟に―・襟元に―・縁に―・恰好が―・時代が―・尻に火が―・土が―・手が―・箔が―・人目に―・虫が―・焼け棒杭(ぼつくい)に火が―/悪銭身につかず・足が地に付かない・示しがつかない・手に付かない・火のついたように・引っ込みがつかない
» (成句)付かず離れず
つ・く 【付く】
づ・く 【付く】
(接尾)
〔動詞五[四]段型活用。動詞「付く」の転〕名詞またはこれに準ずる語に付く。
(1)そのような状態になる、そういう様子が強くなる意を表す。
「秋―・く」「調子―・く」
(2)そういう事が頻繁に起こる、しょっちゅうそういう状態になるの意を表す。
「お客―・いている」
〔動詞五[四]段型活用。動詞「付く」の転〕名詞またはこれに準ずる語に付く。
(1)そのような状態になる、そういう様子が強くなる意を表す。
「秋―・く」「調子―・く」
(2)そういう事が頻繁に起こる、しょっちゅうそういう状態になるの意を表す。
「お客―・いている」
つく 【▽月】
つく 【〈木兎〉】
つく 【▽銑/▼釻】
(1)弓の弭(はず)の異名。またそれにかぶせる金属・角製の器具。一説に、弓の握りの上に打ちつけた折れ釘のような金具という。
「二所藤の弓の銀の―打つたるを十文字に握つて/太平記 12」
(2)担い棒の両端の紐をかける部分。
「二所藤の弓の銀の―打つたるを十文字に握つて/太平記 12」
(2)担い棒の両端の紐をかける部分。
つ・く 1 2 【就く】
〔「付く」と同源〕
(1)ある位置に身を置く。
(ア)(「即く」とも書く)天皇・国王が即位する。
「帝位に―・く」
(イ)職務上の役職に身を置く。就任する。
「社長のポストに―・く」
(2)ある職業・仕事に従事する。
「仕事に―・かないでぶらぶらしている」「堅い職業に―・く」
(3)(「床(とこ)につく」の形で)
(ア)寝る。就寝する。
「毎晩十時には床に―・く」
(イ)病気などのために寝たきりになる。
「去年、大けがをして以来、床に―・いている」
(4)(「巣につく」の形で)巣にこもる。
「鳥が巣に―・く」
(5)ある行程に身を置く。長い旅などに出かける。出発する。おもむく。
「任務を終え、帰途に―・く」「家路に―・く」
(6)あるものに沿う。
「塀に―・いて左に曲がる」
(7)ある人に従って、教えを受ける。
「先生に―・いてピアノを習う」「家庭教師に―・く」
(8)(「付く」とも書く)連用形やこれに助詞の付いた形で用いる。
(ア)実際にそれにあたる。
「ぜひ現物に―・いて見てほしい」
(イ)(「につき」の形で)理由を述べる。
「喪中(もちゆう)に―・き年末年始のご挨拶を失礼いたします」
(ウ)説明の対象を示す。…に関して。
「政治情勢に―・いて討論する」
(エ)「その単位あたり」の意をあらわす。…に対して。
「一個に―・き百円の利益」
[可能] つける
⇒つける
つ・く 1 2 【着く】
(動カ五[四])
〔「付く」と同源〕
(1)移動していってその場所に至る。
(ア)人などがある場所に到達する。到着する。
「九時には会社に―・く」「七時に駅に―・く」
(イ)荷物・手紙などが運ばれて届く。
「実家から荷物が―・いた」「手紙が―・く」
(2)体の一部がある所に届いて触れる。
「プールの底に足が―・かない」
(3)ある場所に身を置く。
「席に―・く」「食卓に―・く」
[可能] つける
〔「付く」と同源〕
(1)移動していってその場所に至る。
(ア)人などがある場所に到達する。到着する。
「九時には会社に―・く」「七時に駅に―・く」
(イ)荷物・手紙などが運ばれて届く。
「実家から荷物が―・いた」「手紙が―・く」
(2)体の一部がある所に届いて触れる。
「プールの底に足が―・かない」
(3)ある場所に身を置く。
「席に―・く」「食卓に―・く」
[可能] つける
つ・く 0 1 【突く】
(動カ五[四])
細い物で一点を強く押す。
(1)(「衝く」とも書く)棒状の物の先端で瞬間的に強く押す。
「指先で―・く」「背中をどんと―・く」
(2)先のとがった物で刺す。突き刺す。
「銛(もり)でさかなを―・く」「雲を―・く大男」
(3)(「捺く」とも書く)印鑑で印(しるし)をつける。
「判を―・く」
(4)ボールや羽根を手や用具で強く打つ。
「まりを―・く」「羽根を―・く」
〔玉つきの場合「撞く」とも書く〕
(5)(多く「撞く」と書く)鐘に棒などを打ち当てて音を出す。
「鐘を―・く」
(6)体をささえるために、杖や手を水平面に当てる。
「杖を―・いて歩く」「テーブルにひじを―・く」「頬杖(つらづえ)を―・きて/竹取」
(7)膝・手・額などを地面や床につける。
「手を―・いてあやまる」「膝を―・いてお祈りをする」「額(ぬか)を―・き祈り申すほどに/更級」
(8)(「衝く」とも書く)相手のある一点、特に守りの手薄な部分、弱点を攻める。比喩的にもいう。
「敵陣を―・く」「人の意表を―・く」「不意を―・かれてあわてる」
(9)(「衝く」とも書く)心や感覚器官を鋭く刺激する。
「鼻を―・くアンモニアの匂い」「けなげな子供の姿に胸を―・かれる」
(10)(「衝く」とも書く)悪天候などの障害を物ともせずにある行為を行う。
「船は嵐を―・いて出航した」「風雨を―・いて決行する」
(11)動詞の上に付いて、接頭語的に用いられ、動作の勢いを強める意を表す。
「―・き進む」「―・き返す」
[可能] つける
[慣用] 意気天を―・痛い所を―・虚を―・雲を―・篠を―・底を―・盾を―・手を―・天を―・胸を―
細い物で一点を強く押す。
(1)(「衝く」とも書く)棒状の物の先端で瞬間的に強く押す。
「指先で―・く」「背中をどんと―・く」
(2)先のとがった物で刺す。突き刺す。
「銛(もり)でさかなを―・く」「雲を―・く大男」
(3)(「捺く」とも書く)印鑑で印(しるし)をつける。
「判を―・く」
(4)ボールや羽根を手や用具で強く打つ。
「まりを―・く」「羽根を―・く」
〔玉つきの場合「撞く」とも書く〕
(5)(多く「撞く」と書く)鐘に棒などを打ち当てて音を出す。
「鐘を―・く」
(6)体をささえるために、杖や手を水平面に当てる。
「杖を―・いて歩く」「テーブルにひじを―・く」「頬杖(つらづえ)を―・きて/竹取」
(7)膝・手・額などを地面や床につける。
「手を―・いてあやまる」「膝を―・いてお祈りをする」「額(ぬか)を―・き祈り申すほどに/更級」
(8)(「衝く」とも書く)相手のある一点、特に守りの手薄な部分、弱点を攻める。比喩的にもいう。
「敵陣を―・く」「人の意表を―・く」「不意を―・かれてあわてる」
(9)(「衝く」とも書く)心や感覚器官を鋭く刺激する。
「鼻を―・くアンモニアの匂い」「けなげな子供の姿に胸を―・かれる」
(10)(「衝く」とも書く)悪天候などの障害を物ともせずにある行為を行う。
「船は嵐を―・いて出航した」「風雨を―・いて決行する」
(11)動詞の上に付いて、接頭語的に用いられ、動作の勢いを強める意を表す。
「―・き進む」「―・き返す」
[可能] つける
[慣用] 意気天を―・痛い所を―・虚を―・雲を―・篠を―・底を―・盾を―・手を―・天を―・胸を―
つ・く 1 2 【▽吐く】
(動カ五[四])
〔「突く」と同源〕
(1)口などから体内の物を吐き出したり吹き出したりする。もどす。
「反吐(へど)を―・く」「あわて騒いで黄水(おうずい)―・く者多かりけり/平家 6」
(2)息を吐き出す。
「ため息を―・く」
(3)呼吸する。
「息が―・けない」「やっと一息―・いたところだ」
(4)「言う」を卑しめていう。言い放つ。
「うそを―・く」「親に悪態を―・く」
[可能] つける
〔「突く」と同源〕
(1)口などから体内の物を吐き出したり吹き出したりする。もどす。
「反吐(へど)を―・く」「あわて騒いで黄水(おうずい)―・く者多かりけり/平家 6」
(2)息を吐き出す。
「ため息を―・く」
(3)呼吸する。
「息が―・けない」「やっと一息―・いたところだ」
(4)「言う」を卑しめていう。言い放つ。
「うそを―・く」「親に悪態を―・く」
[可能] つける
将棋用語集 |
突く
盤上の歩を進めること。
突き越す・・・相手が歩を受けなかった時に、位をとること。
突き捨て・・・盤上の歩を突いて捨てること。
突き違い・・・自分の歩に向かって相手が歩を突いてきた時、その歩を取らずに、その隣接した歩を突くこと。
突き越す・・・相手が歩を受けなかった時に、位をとること。
突き捨て・・・盤上の歩を突いて捨てること。
突き違い・・・自分の歩に向かって相手が歩を突いてきた時、その歩を取らずに、その隣接した歩を突くこと。
隠語大辞典 |
つく
注
読み方:つく,つぐ
附
読み方:つく
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。
お問い合わせ。
Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ) |
出典:Wiktionary |
つく
出典:『Wiktionary』 (2009/05/27 10:51 UTC 版)
動詞
活用
語源
動詞・付く
翻訳
語義1
動詞・点く
点く
翻訳
語義1
- 英語: ignite
動詞・憑く
憑く
翻訳
語義1
- 英語: possess
語義2
動詞・着く
着く
翻訳
語義1
動詞・就く
翻訳
語義1
動詞・突く
突(搗、撞)く
翻訳
語義1
動詞・衝く
衝く
動詞・吐く
吐く
名詞
名詞
- みみづくのこと
漢字辞典 |
出典:漢字辞典 |
即
即 |
卽
就
就 |
慿
掽
揬
搗
搶
搶 |
摏
撞
撞 |
擣
朾
檇
皍
硾
突
突 |
突
蒞
衝
衝 |
附
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>> 「つく」を含む用語の索引
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