【第1師団(自衛隊)】(だいいちしだん(じえいたい))
陸上自衛隊における戦略級部隊単位である師団の一つ。
1950年に警察予備隊が結成された際、東京都・越中島駐屯地にて創設された「警察予備隊第1管区隊」をルーツとしている。
その後の1962年に「師団」制度が発足すると共に、「第1管区隊」から現在の名称に改められた。
本師団は、司令部を東京都・練馬駐屯地に置き、3個普通科(歩兵)連隊を基幹とする約6,300名の兵員を擁し、関東南部(東京・神奈川・埼玉・山梨・千葉・茨城)及び静岡県の防衛警備・災害派遣・民生協力、または国際貢献活動などを任務にしている。
近畿広域圏(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)を担当する第3師団とともに政経中枢師団とされている本師団は、市街地でのCQBを想定しているため、装備は軽快なものとし、機動力を重視している。
師団長は陸将(乙)、副師団長は陸将補、師団幕僚長は1等陸佐が就いている。
部隊編制
余談
本師団は、極左過激派や一部の労働組合から「治安弾圧部隊」と揶揄されることもある。
これは1960年代~1970年代、労働運動や学生運動が活発だった頃、「治安出動でデモ隊を攻撃する」という話がまことしやかに語られていたことから来ているというが、実際のところ、そうしたデモについては警察の機動隊で充分対応可能なため、本師団(のみならず自衛隊すべてに対して)に治安出動命令が発令されたことはない。
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