たたきとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > たたきの意味・解説 

たたき【×叩き/×敲き】

読み方:たたき

打つこと。また、その人。「太鼓—」

(「三和土」とも書く)叩き土石灰をまぜて練ったものを塗り、たたき固めて仕上げた土間。のちにはコンクリート固めた土間。「玄関の—」

カツオおろして表面を火であぶり、そのまま、あるいは手や包丁の腹でたたいて身を締めてから刺し身状に切ったもの。薬味調味料添える。土佐作り

たたきなます」の略。

生の魚肉獣肉などを包丁の刃でたたいて細かくした料理。「アジの—」

石の表面たたいてならし細かい(つち)のあとを残す仕上げ方。石工(いしく)の語。

俗に強盗のこと。「—に入る」

徹底的に批判すること。また、厳しく仕込んだり、攻撃したりすること。「外資—」「新弟子—」

江戸時代刑罰の一。罪人の肩・背・尻をむちで打つもの。重敲き(100打)と軽敲き(50打)があった。

10 江戸時代正月祭礼などに手拍子をとり、早口文句唱えながら門付けをした芸人。たたきのよじろうよじろう

11 義太夫節曲節の一。9唱えごとの節を取り入れたもの。

12 落語講釈で、前座務める者。

叩き/敲きの画像
カツオの叩き(3)

叩き、敲き

読み方:たたき

カ行五段活用動詞「叩く」「敲く」の連用形である「叩き」「敲き」、あるいは連用形名詞化したもの

日本語活用形辞書はプログラムで機械的に活用形や説明を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

三和土(たたき)

土と石灰とにがり(塩化ナトリウム)を混ぜ叩き固めて仕上げ土間工法で、通常、土を使うが、珪藻土漆喰を使うこともある。現在では、コンクリート仕上げ土間玄関土足スペースのことも、この名で呼ぶことが多い。土に塩水混ぜるだけでも土が固まり効果がある。

叩き (たたき)

荒物あらもの]は延べ作りといい、まず壷[つぼ]の底を作り、ひも状にした粘土作り上げていきます各層密着しにくいため、生乾き時に壷の内面に板をあて、外面から板で叩き固めますこのため荒物作ることを叩きといいます

関連項目

叩き

叩き
相手の駒の頭に、持ち駒の歩を打つこと。

図の▲2三歩が叩き。飛車を成らせないように、単に▲2五歩打つ手もあるが、▲2三歩△同飛▲2四歩△同飛▲2五歩連打する事によって、先手で飛成を防ぐことができる。
他に、玉頭を叩き、詰めやすくしたり、金や銀頭を叩き、陣形乱したりすることが多い。
[叩く(動詞)]

たたき

作者山本甲士

収載図書あかん
出版社小学館
刊行年月2003.11
シリーズ名小学館文庫


たたき

  1. 人ノ物品自分物品トスリ換ルコトヲ云フ。〔第一類 言語及ヒ動作之部・大阪府

分類 大阪府


たたき

  1. 恐喝する事を云ふ。

分類 不良青少年硬派


読み方:たたき

  1. 1 落語家又は講釈師前座勤むるもの。大阪方言。2 たたき大工の略。3 強盗のこと。盗賊刑事連の用ふ隠語
  2. 寄席にて前座勤め落語家のことをいふ。客を呼ぶ為めにカチヤンカチヤンと板を叩いて話すから。又犯罪語にては泥棒一種脅迫して金品を取ることをいふ。又は強盗のことをいふ。
  3. 〔隠〕①客席前座勤め落語家のこと。客を呼ぶ為にカチヤンカチヤンと板を叩いて話すに由来する。②犯罪語では泥棒一種脅迫して金品を取ること。又は強盗の事。
  4. 強盗強姦恐喝或は人の品物自分品物とを摩替る事をいふ。〔大阪
  5. 強盗叩き起し侵入するところから。〔盗〕 ②投げ売り。台を叩き段々値下げするところから。〔香〕
  6. ①せり売。或いは普通の商家軒を並べて商売をする。「てきや」のことをいう。「やきばい」ともいう。②強盗のこと。

分類 大阪大阪刑事、犯罪犯罪語/寄席、盗/香/犯罪


読み方:たたき

  1. 強盗犯。〔第三類 犯罪行為
  2. 泥棒一種脅迫して金品を取ることをいふ。又は強盗のことをいふ。〔犯罪語〕
  3. 強盗のことである。〔刑事
  4. 強盗
  5. 強盗のことをいふ。
  6. 強窃盗三島魚津小笠原大口本庄岡山秩父岸和田前橋高松福井
  7. 人家強盗に入ること。可部
  8. 強盗のこと、叩き起すの意。
  9. 屋内強盗。〔一般犯罪
  10. 強盗。〔掏摸

分類 ルンペン大阪刑事掏摸犯罪犯罪


読み方:たたき

  1. たたき大工略語

分類 東京


読み方:たたき

  1. 糶売
  2. 〔的〕せり売りのこと。香具師商法一種
  3. たたきは普通の商家などと軒を並べて其処で糶売や投売などをやつて商売することである、或は「ヤサバイ」とも云ひ、ヤサは家で即ち「家売」の義となる。
  4. 糶売セリウリ)。
  5. せり売り
  6. せり売。或は普通の商家軒を並べて商売をなすテキヤの事を云ふ。「やきばい」とも云ふ。
  7. せりうり呉服屋洋品売り如き。〔香具師不良

分類 ルンペン大阪、的、的屋露店商香具師香具師不良

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

但木

読み方
但木たたき

讃岐

読み方
讃岐たたき

たたき

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/25 23:09 UTC 版)

たたき(叩き、敲き)とは、料理あるいは調理法を指す言葉。現在はいくつかの異なる調理法がたたきと呼ばれてあり、これらの間に関連性はない。

刻むたたき

生肉や生魚など未加熱の食材を細かく切り刻んだもの。もともとは(あるいは鱠)と呼ばれた料理であるが、刃物で細かく叩き切ることから「叩き鱠」「叩き」と呼ばれるようになり、本来の膾は主として酢の物を意味する言葉へと変化していった。

魚料理

アジのたたき(なめろう)

生の魚を包丁で細かく切り刻む。通常は切身を用いるが、小魚の場合は骨や頭ごと叩く場合もある。

アジイワシトビウオなどの青魚がよく用いられる。刻み方の程度は様々であり、単に細切りの刺身としたものから、原型を留めないペースト状になるまで叩き潰したものまですべて一様に「たたき」と呼ばれる。

薬味としてネギショウガシソの葉(大葉)、ニンニクなどが用いられる。これらの香草を一緒に叩き込むこともある。

調味料としては醤油が主に用いられる。また酢の物とする場合もある。

味噌を混ぜ、粘り気がでるまでよく叩いたものは「なめろう」と呼ばれ、千葉県郷土料理となっている[1]

叩いたものを氷水に取ったものは「水なます」と呼ばれる。

伊豆諸島新島式根島では、叩いた魚に重曹を加えて混ぜ合わせ、つみれとして用いる。熱で膨らむため、味噌汁に入れたり薩摩揚げのような「たたき揚げ」にして食されている。

アイヌ民族の伝統料理には、サケの氷頭(ひず:頭の軟骨)やエラなどをたたきにし、白子ネギを混ぜてで味付けをする「チタタㇷ゚」という料理がある。チタタㇷ゚とはアイヌ語で「チ・タタ・ㇷ゚」(ci-tata-p 我々が・たくさん叩いた・もの)という意味である。

肉料理

現在の日本ではあまり一般的ではないが、は本来生肉を細かく刻んだ料理を意味する。前述のチタタプや、タルタルステーキユッケなどは叩き膾に属する料理である。

山菜料理

山菜を細かく切り刻んだものを「たたき」と称する例もある。特にミズ(ウワバミソウ)をたたきにしたものは、秋田県岩手県などの郷土料理として知られている[2]山形県ではワラビをたたきにした料理が食べられている[3]

炙るたたき

サクに取った魚やブロック状の肉塊に串を打ち、炭火などで炙る。あるいは鉄板などで焼き付ける。表面を軽く焼く程度にとどめ、中までは火を通さない。これを素早く冷した後に切り分け、薬味や調味料をつけて食べる。直火と湯煎の差はあるが、半生の状態という意味では湯引きに類似した調理法である。

なお、この調理法における「たたき」の語の由来については、魚肉に予め塩をする際に包丁の腹や手のひらでたたき、あるいは、焼いた食材に薬味をまぶして包丁の腹や手のひらで叩いたことに由来するという説[4]などがある。

魚料理

鰹のタタキ

カツオが最もポピュラーだが、マグロウツボなどが用いられる例もある。表面を炙ることにより香ばしさが付加され、また水分が減ることで食感が向上し味が濃厚になり、さらには殺菌効果も期待できる。カツオのたたきは、高知県が本場として有名であるが、九州紀州遠州など鰹節の産地でも見られる調理法である。市販品の中には、焼く代わりに油通ししたものもある(「揚げたたき」として区別している場合もある)。

食べる際には、ショウガにんにく大根おろしネギなどが薬味として用いられ、すだちなどの柑橘類の汁で酸味をつけた醤油たれやポン酢をつけることが多い。

肉料理

生食が可能な牛肉がよく使用される。ローストビーフと混同されることもあるが、ローストビーフが赤いのはオーブンによる低温長時間調理のためで、たたきとは異なり実際には内部まで熱が通っている。牛肉以外では馬肉ササミ胸肉なども使用される。なおこれら生肉はカンピロバクターに汚染されている恐れがあり、十分な注意が必要である。

その他

たたきごぼう

ゴボウキュウリなどを棒で叩き割って組織を崩し、食べやすくしたものも「たたき」と呼ばれることがある[5]

また、肉や魚に葛粉をまぶして茹でる調理法を「葛たたき」(または「葛打ち」)と呼ぶ。

脚注

  1. ^ なめろう 千葉県 | うちの郷土料理:農林水産省”. 2023年3月30日閲覧。
  2. ^ みずたたき(とろろ) 岩手県 | うちの郷土料理:農林水産省”. 2023年3月30日閲覧。
  3. ^ わらびたたき 山形県 | うちの郷土料理:農林水産省”. 2023年1月19日閲覧。
  4. ^ マルハ広報室 編『お魚の常識非常識「なるほどふ~ん」雑学』講談社講談社+α文庫〉、2000年、71頁。ISBN 4-06-256418-1 
  5. ^ たたきごぼうのごま酢あえ:農林水産省”. 2023年3月30日閲覧。

「たたき」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「たたき」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||


4
92% |||||

5
90% |||||

6
90% |||||

7
90% |||||

8
90% |||||


10
90% |||||

たたきのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



たたきのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
地球丸地球丸
Copyright© The Whole Earth Publications Co.,Ltd. All Rights Reserved.
地球丸ログハウス用語集
防府市教育委員会防府市教育委員会
Copyright 2024,Hofu Virtual Site Museum,Japan
将棋タウン将棋タウン
Copyright (c)1999-2024 Shogitown. All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
皓星社皓星社
Copyright (C) 2024 株式会社皓星社 All rights reserved.
EDRDGEDRDG
This page uses the JMnedict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのたたき (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS