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三省堂 大辞林

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たけくらべ 3 【丈比べ】

(名)スル

(1)物の高さをくらべること。
(2)背の高さをくらべること。せいくらべ
(3)連歌で、付句優劣をくらべること。
→丈

たけくらべ

小説樋口一葉作。1895(明治28)~96年文学界」に発表東京下谷大音寺前を舞台に、思春期少女美登利の微妙な心理動き細やかに描いた。


映画情報

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たけくらべ

原題:
製作国:日本
製作年:1955
配給:
スタッフ
監督:五所平之助 ゴショヘイノスケ
製作:福島通人 

杉原貞雄 スギハラサダオ

旗一兵 ハタイッペイ
原作:樋口一葉 ヒグチイチヨウ
脚本:八住利雄 ヤスミトシオ
撮影:小原譲治 オバラジョウジ
音楽:芥川也寸志 アクタガワヤスシ
美術:久保一雄 クボカズオ
録音:岡崎三千雄 オカザキミチオ
照明:入江進 イリエススム
キャスト(役名
美空ひばり ミソラヒバリ (美登利)
中村是好 ナカムラゼコウ (美登利の父伍助
吉川満子 ヨシカワミツコ (美登利の母おりん)
岸恵子 キシケイコ (美登利の姉大巻
北原隆 キタハラタカシ (信如)
佐々木孝丸 ササキタカマル (信如の父信道)
忍節子 シノブセツコ (信如の母おそう)
柳永二郎 ヤナギエイジロウ (大黒屋主人
中村正紀  (三五郎)
坂本武 サカモトタケシ (三五郎の父
望月優子 モチヅキユウコ (三五郎の母おえん)
服部哲  (長吉
山茶花究 サザンカキュウ (長吉の父長五郎
市川染五郎 イチカワソメゴロウ (正太郎
毛利菊枝 モウリキクエ (正太郎祖母お富)
亘俊司  (弥助
稲吉靖司 イナヨシヤスシ (丑
渡辺鉄弥 ワタナベテツヤ (文次)
佐藤準次 サトウジュンジ (徳太郎
小宮山清  (宗平
桜川忠七 サクラガワチュウシチ (封間孝)
一の宮敦子 イチノミヤアツコ一ノ宮アツ子 (遣手
山田五十鈴 ヤマダイスズ (お吉
飯田蝶子 イイダチョウコ (ばあやおとき)
市村稔 イチムラミノル (太郎吉)
仲田博 ナカダヒロシ (千太)
解説
明治閨秀作家樋口一葉原作を「修禅寺物語」の八住利雄脚色、「鶏はふたたび鳴く」の五所平之助監督する。撮影は「ノンちゃん雲にのる」の小原譲治音楽は「たそがれ酒場」の芥川也寸志担当である。出演者は「ふり袖侠艶録」の美空ひばり修禅寺物語」の岸恵子柳永二郎、「からたちの花」の北原隆歌舞伎若手俳優市川染五郎、「弥太郎笠(1955)」の山田五十鈴のほか、坂本武望月優子飯田蝶子など。
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
明治二十八年。吉原に近い大音寺界隈の子供達仲間では、金貸業田中屋の息子太郎を頭とする表町一派仕事師五郎息子長吉を頭とする横町組の一派とに二分対立していた。竜華寺の信如は、姉のお花が近々金持の家へ妾に行くことに決まったので胸を痛めていた。美登利一家は、美登利の姉大巻吉原きっての遊女ある関係から大黒屋世話になっていたが、大黒屋主人は美登利も遊女として出すのを楽しみにしていた。信如と美登利は思慕寄せ合っていたが、田中屋の正太郎も美登利を思っていた。筆屋という荒物屋主人お吉は、その昔吉原で鳴らした遊女であったが、美登利の将来を思って心を痛めていた。姉の大巻連日過労に弱っていたが、笑顔で客に応じなければならぬ身だった。一年一度祭りがやって来た。表町派は美登利を中心集り横町派は信如を中心立てたが、信如は姉が家を去る日なので顔を見せなかった。やがて大乱闘が始まったが、美登利は信如が横町組に味方するのが淋しく、偶々長吉足蹴にされたのも口惜しく、漸く信如を探すと口汚くののしったが、信如は黙って立ち去って行った。妾に出た信如の姉お花は辛い日々にもどうすることもならず、一方大巻をのみながら苦闘であった。やがて美登利もすべてをあきらめ花魁に出ることになった。初見世の日、御本山に入って修行をするという信如とも別れを告げ、大黒屋主人に連れられ吉原のはねを渡る美登利の手には、信如が置いて行った水仙一枝握りしめられていた。


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たけくらべ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/09/21 17:07 UTC 版)

樋口一葉 > たけくらべ

たけくらべ』とは、明治の小説家、樋口一葉の短編小説。1895年(明治28年)から翌年まで「文学界」に断続的に連載(文学界雑誌社、第25~27号、32号、35号~37号)。1896年(明治29年)4月10日、「文芸倶楽部」(博文館、第二巻第5号)に一括掲載された。

吉原の廓に住む14歳の少女美登利と運命の少年藤本信如との恋を中心に、東京の子供たちの生活を吉原を背景に描き出した作品。

目次

概要

1893年(明治26年)、一葉は新吉原にも近い下谷龍泉寺町において荒物雑貨駄菓子屋を経営しており、このころの実体験で得た題材が「たけくらべ」はじめ作品へ繋がっていると考えられている。翌1894年には下谷から本郷区丸山福山町へ転居し、「暗夜」、「大つごもり」に続き「たけくらべ」を連載した。一葉は「裏紫」に至るまで作品を次々と発表しており、後に「奇蹟の14ヶ月」と評される期間にあたる。1895年1月22日の星野天知一葉宛書簡(日本近代文学館所蔵)によれば、星野は文学界1月号の原稿が集まらないために一葉に作品を依頼し、一葉は書き溜めていた作品「雛鶏」を改題して発表したという。翌1896年、『文芸倶楽部』に一括掲載されると、森鴎外幸田露伴らに着目され、鴎外の主催する「めさまし草」において高い評価で迎えられたが、一葉はこの頃結核が悪化し、同年11月には死去している。再掲載時の原稿は口述して妹の邦子に書き取らせたものであり、「一葉」と署名された上下に別人による加筆があり「樋口一葉女」と記されている(発表作品における一葉の署名は一般に「樋口夏子」か「一葉」)。没後に『一葉全集』が刊行され、「たけくらべ」をはじめとする作品は現在に至るまで広く親しまれることとなった。

1918年に刊行された真筆版「たけくらべ」では、鏑木清方が口絵を手がけており、鏑木は1940年(昭和15年)にも「たけくらべ美登利」(京都国立近代美術館所蔵)を制作している。また、1925年(大正14年)には木村荘八が吉原遊郭の賑わいを描いた「たけくらべ絵巻」を制作している。

作中に登場する龍華寺のモデルは、浄土宗寺院の大音寺であると考えられている。また、東京都台東区竜泉の一葉記念公園内には、佐々木信綱による記念碑がある。未定稿などの肉筆原稿日本近代文学館山梨県立文学館早稲田大学図書館天理大学附属天理図書館駒澤大学図書館などに所蔵されている。

あらすじ

勝気な少女美登利はゆくゆくは遊女になる運命をもつ少女である。 対して龍華寺僧侶の息子信如は、俗物的な父を恥じる内向的な少年である。 美登利と信如は同じ学校に通っているが、あることがきっかけでお互い話し掛けられなくなってしまう。

当時吉原の遊郭は、鳶の頭の子長吉を中心とした集団と、 金貸しの子正太郎を中心とした集団に分かれ対立していた。 夏祭りの日、長吉ら横町組の集団は、 横町に住みながら表町組に入っている三五郎を正太郎の代わりに暴行する。 美登利はこれに怒るが、長吉に罵倒され屈辱を受ける。

ある日、信如が美登利の家の前を通りかかったとき下駄の鼻緒を切ってしまう。 美登利は信如と気づかずに近付くが、これに気づくと、恥じらいながらも端切れを信如に向かって投げる。 だが信如はこれを受け取らず去って行く。美登利は悲しむが、やがて信如が僧侶の学校に入ることを聞く。 その後美登利は寂しい毎日を送るが、ある朝水仙が家の窓に差し込まれているのを見て懐かしく思う。 この日信如は僧侶の学校に入った。

映像化作品

たけくらべ (1955年の映画)」を参照




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